言語聴覚士1年目で辞めたい|配置1人の孤立を解く4サービス比較【2026年版】

悩みを解消する
言語聴覚士1年目で「もう辞めたい」と感じているあなたへ。STは1施設1〜2名配置が約4割、PTやOTより圧倒的に少数派の職種です。だから新人の悩みは共有されにくく、孤立しやすい構造があります。この記事では1年目STが辞めたいと感じる5つのパターン、状況別フローチャート、退職代行4サービスの比較、そして辞めた後の転職ロードマップまでをまとめます。
言語聴覚士1年目で辞めたいと悩む新人STの様子

言語聴覚士1年目が辞めたいと感じる5つのパターン

「資格を取って1年も経たないのに辞めたい」と感じる自分を責めていませんか。1年目STの悩みには共通の構造があります。まずは自分がどのパターンに当てはまるかを確認してください。

パターン1:業務ギャップ(理想と現実の差)

「ことばのリハビリで患者さんを支えたい」と志して入職したのに、実際は介護現場で食事介助や移乗が中心、嚥下訓練ばかりで小児領域の希望が通らない、書類とカルテ入力に終業後の2時間が消える——こうした業務内容のミスマッチは1年目STの退職理由の上位です。働く施設によって「言語訓練:嚥下訓練:事務作業」の比率が大きく異なるため、入職前のイメージと現場が乖離しやすい職種です。

パターン2:職場環境(PT・OT中心職場での孤立)

これがST特有の最大の悩みです。STの有資格者は約4.2万人、PT約21万人・OT約11万人に対してSTはPTの約5分の1、OTの約3分の1の少数派です。リハビリ部門ではPTが10〜20人いてもSTは1〜2人、新人ST1人で配属というケースも珍しくありません。教育係がSTでない(PT・OTが指導役)こともあり、専門技術の相談相手が職場内にいない状態で1年目を過ごすことになります。

出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「会員動向」PTOT人材バンク「言語聴覚士(ST)と理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の違い」(2025年)

パターン3:給与(初任給24万円・手取り19万円前後)

厚労省 賃金構造基本統計調査(令和6年)によると、ST全体の平均月収は約31万円、年収444万円、新卒初任給は約24.6万円です。社会保険・税控除後の手取りは19万円前後で、3〜4年制の養成課程と国家試験を経た専門職としては決して高水準ではありません。残業や持ち帰り勉強の多さを時給換算すると割に合わなさが際立ちます。

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(言語聴覚士・関連職種の集計値)

パターン4:技術不安(評価・訓練に自信が持てない)

STが対象とする領域は失語症・構音障害・嚥下障害・小児言語発達・聴覚障害と幅広く、養成校で学ぶ範囲も膨大です。1年目で全領域に対応するのは不可能なのに、職場では「STなんだから何でも見られるよね」というプレッシャーがかかります。先輩STがいない職場では評価結果を相談する相手もおらず、「自分の介入で良かったのか」という不安が累積していきます。

パターン5:将来不安(収入の伸びと飽和問題)

ST有資格者は1997年の国家資格化以降、年々増加しています。配置人数が少ない一方で、施設あたりの需要が大きく伸びるわけではないため、給与の天井が見えやすい職種でもあります。「このまま続けても5年後・10年後の自分が見えない」という閉塞感が1年目から退職を考えるきっかけになります。

出典:PTOT人材バンク「言語聴覚士(ST)の離職率と離職の原因」(2025年)

重要:これらの悩みは「あなたの努力不足」ではなく、ST業界の構造的な問題です。特にパターン2(少数派配置)は個人の頑張りでは解消できません。限界を感じているなら、辞める選択肢は正当です。

ST業界の実態データ|PT・OTより少数派という構造

言語聴覚士の有資格者数・勤務先データを確認する場面

1年目STの「辞めたい」を業界全体の構造から見ていきます。同期に相談しても共感を得にくいのは、そもそもSTの絶対数が少なく「同じ立場の人」と出会いにくいからです。

指標数値備考
ST有資格者数(2024年3月)約41,657人PTの約1/5、OTの約1/3
養成校数75校PT273校・OT204校と比較して少ない
勤務先:医療(病院・診療所)約60.3%急性期・回復期・維持期病院など
勤務先:医療/介護複合施設約17.9%老健・地域包括ケア病棟など
勤務先:介護施設約6.5%特養・通所リハ・訪問リハなど
勤務先:福祉約4.7%障害者・児童福祉施設、保健所など
勤務先:その他(支援学校等)約8.4%特別支援学校・養成校・研究機関など
平均月収(全年代)約31.1万円令和6年 賃金構造基本統計調査
平均年収(全年代)約444万円賞与70.5万円含む
新卒初任給約24.6万円令和6年データ
平均勤続年数(PT・OT・ST合算)約9.5年男性9.8年・女性9.3年
離職が多い時期勤続2〜5年厚労省 雇用動向調査ベース

出典:日本言語聴覚士協会「会員動向」厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」

ST特有のポイント:STの新人離職率について公的な統計は公開されていませんが、医療・福祉産業全体の離職率は約14.6%(令和5年雇用動向調査)。勤続2〜5年で離職する人が最も多いのは厚労省データで裏付けられています。1年目で辞めたいと感じることは異常ではなく、業界全体に共通する現象です。

なぜSTの新人は孤立しやすいのか

大学病院など大規模施設でもSTは10名前後、中小病院や老健施設では1〜2名配置が標準です。「STが1施設に1人だけ」という配置パターンは全国で多数を占めています。これはPT・OTでは起こりにくい状況で、新人STだけが直面する問題です。

結果として:

  • 同職種の先輩がいない・教育係がPTまたはOT
  • 専門技術(音声機能訓練・嚥下評価VE/VF・SLTAなど)の相談相手が不在
  • 同期STと部署内で会えない(同じ施設に配属されない)
  • 勉強会も自分で外部に探しに行く必要がある
  • カンファレンスで「ST視点」を1人で背負う重圧

これらは個人の能力不足ではなく、業界の人員構造そのものが生んでいる課題です。

状況別フローチャート|辞めるか続けるかを判断する3問

「今すぐ辞めるべき」「もう少し続けるべき」「環境を変えるだけでよい」の判断材料を、3つの質問で整理します。当てはまる選択肢へ進んでください。

身体的・精神的な症状(不眠・食欲不振・出勤前の動悸・涙が止まらない・休日に泣く)が出ていますか?
はい →今すぐ退職を検討すべき段階です。健康被害が出ている状態で「もう少し頑張る」のは患者にとってもリスクになります。休職か即日退職を選んでください。下のHub#1の「退職代行JOBS」または「弁護士法人みやび」が適しています。
いいえ →次の質問へ進む
職場にST有資格者の先輩・上司がいますか?
いいえ(自分1人 or 教育係がPT/OT) →これはST1年目で最も多い「孤立型」の悩みです。職場を変えるだけで解決する可能性が高いケースです。退職代行を使って辞め、ST複数配置の病院やST中心の通所・小児領域へ転職するのが王道です。下のHub#1の「退職代行JOBS」「わたしNEXT(女性)」「男の退職代行(男性)」のいずれかへ。
はい(ST複数配置・先輩がいる) →次の質問へ進む
パワハラ・違法な長時間労働・有給拒否・未払い賃金など、法的問題が職場にありますか?
はい →弁護士対応の退職代行(弁護士法人みやび)が最適です。残業代回収・退職金請求・有給消化交渉まで一括対応できます。証拠(タイムカード・LINEのやり取り・録音)は保全しておいてください。
いいえ →退職代行JOBS・わたしNEXT・男の退職代行のいずれかで十分対応可能です。下のハブブロックで自分の属性に合うサービスを選んでください。
▶ フローチャートで「辞めるべき」と判断した方は、このまま下のサービス選択へ進んでください

退職代行4サービスの実質コスト比較

「退職代行を使ったら手取りからいくら飛ぶか」をST1年目の給与水準で計算しました。費用と「翌月から解放される価値」を冷静に比較してみてください。

サービス料金(正社員)手取りに対する比率全額返金保証交渉権特徴
退職代行JOBS 27,000円 約14% あり 労働組合 弁護士監修・24時間対応・男女兼用
わたしNEXT 21,800円 約11% あり(100%返金保証) 労働組合 女性専用・成功率100%・JRAA特級認定
男の退職代行 26,800円 約14% あり 労働組合(toNEXTユニオン) 男性専用・即日対応・追加料金なし
弁護士法人みやび 27,500円〜 約14%〜 なし(弁護士保証) 弁護士(最強) 残業代・退職金回収可(成果報酬20%)

出典:退職代行Jobs 公式サイトわたしNEXT 公式サイト弁護士法人みやび 公式サイト(料金は2026年5月時点)

実質コスト計算:ST1年目の1ヶ月手取りでどこまでカバーできるか

ST1年目の手取り月収は19万円前後。退職代行費用2.2〜2.8万円は手取りの約11〜14%です。「直接上司に伝える精神的コスト」「引き止め交渉に1〜2ヶ月かかる時間コスト」「ストレスで体調を崩した場合の医療費・休職リスク」と比べると、実質コストは十分に見合います。

有給休暇で実質ゼロ円にできる可能性:労働組合型サービス(JOBS・わたしNEXT・男の退職代行)は有給消化の交渉も代行します。新卒であっても入職半年経過時点で10日の有給が付与されているはずです。10日×時給1,500円×8時間=12万円分の収入が確保できれば、退職代行費用を大幅に上回ります。

弁護士法人みやびを選ぶべき具体的なケース

  • 職場でパワハラ・モラハラ・暴言を受けている(録音・LINE等の証拠あり)
  • サービス残業・持ち帰り業務で残業代が未払いになっている
  • 有給消化を「ST1人しかいないから無理」と拒否されそう
  • 退職金や貸与物(書籍代立替・研修費返還など)でトラブルになりそう
  • 書面での証拠保全・損害賠償の予防が必要

残業代回収などの交渉成功時には回収額の20%が成果報酬として追加されますが、回収できた金額からの支払いなので持ち出しリスクは小さいです。

ST特有の引き止め文言への対抗マニュアル

言語聴覚士が上司や先輩に退職の意思を伝えようとしている場面

退職を伝えるとST業界ではほぼ確実に以下のような言葉が返ってきます。少数派職種だからこそ「あなたが辞めると現場が回らない」という圧をかけられやすいのです。事前に切り返しを準備しておきましょう。

「STが1人しかいないのにどうするんだ」

切り返し:「ST配置を1人体制にしているのは施設の判断です。私が辞めることで一時的に困るのは事実ですが、新人ST1人で全領域を回す体制自体に無理があると、入職して1年で実感しました。引き継ぎは可能な範囲で協力します。」

これは典型的な「組織の責任を個人に転嫁する」パターンです。1人配置の問題は経営判断であってあなたの責任ではありません。冷静に「ST採用枠を増やすのは経営の仕事」と整理してください。

「3年は続けないと専門性が身につかない」

切り返し:「ST有資格者として、専門性を伸ばせる環境を自分で選びたいと考えています。今の職場ではST単独配置で技術指導の機会がないため、ST複数配置の施設で学び直したいです。」

3年ルールに法的根拠はありません。民法627条により、雇用期間の定めがなければ2週間前の申し出で退職は成立します。むしろ「専門性が身につかない環境に3年いる方がキャリアロスが大きい」と捉えるべきです。

「あなたが担当している患者さんが困る」

切り返し:「引き継ぎは丁寧に行います。ただ、私自身が心身の限界に達した状態で訓練を続けることは、患者さんの安全にとっても望ましくないと判断しました。」

患者への責任を個人で背負わせるのは典型的な引き止めパターンです。引き継ぎ意思を示しつつ、退職の意思は変えないことを明確にします。患者さんへの責任は組織全体で負うべきものです。

「ST資格を取ったのにもったいない」

切り返し:「ST資格は活かし続けます。今の職場が合わないだけで、ST自体を辞めるつもりはありません(または、異業種に転身することも視野に入れています)。資格は更新制ではないので、ブランクがあっても復職できます。」

ST資格は一度取得すれば失効しません。職場を変えてSTを続ける選択肢も、一旦離れて別業界を見る選択肢も両方残っています。

「次の職場が決まってないなら辞めるな」

切り返し:「失業給付の手続きと健康保険の任意継続でしばらくは生活できます。心身を回復してから次を探したいと考えています。」

「次が決まってから辞める」が常に正解ではありません。体調が悪い状態で転職活動をすると判断力が落ち、また同じような職場を選んでしまうリスクが高まります。一旦休んで冷静に選ぶ方が結果的に良い転職になるケースが多いです。

直接言えない場合は退職代行で問題なし

上記の切り返しを試みても引き止めが激しい・上司と話すこと自体が無理な状況なら、迷わず退職代行を使ってください。退職代行を使うことは法的に何の問題もありません。民法上、退職の意思表示は代理人(業者・弁護士)を通じて行うことが認められています。「直接言えない自分が悪い」と思う必要は一切ありません。

LINEテンプレ|家族説得用・退職代行依頼用

退職の意思は固まったけれど、家族や退職代行業者にどう切り出せばよいか分からない方のために、コピペで使えるLINEテンプレを用意しました。

テンプレ1:家族(親・配偶者)への説明用

【コピペ用:家族へのLINE】

急にこんな話でごめん。

4月から働き始めた病院(施設)を辞めようと思ってる。
理由はいくつかあるけど、いちばん大きいのは

・職場にSTが私1人(or 教育係がSTじゃない)で、相談相手がいないこと
・残業や持ち帰り業務が多くて、心身ともに限界に近いこと
・今のままだと専門性も伸びないし、健康も保てないこと

資格はそのままだから、整えてから別の職場でSTを続けたい(or 一度別の道も考えたい)と思ってる。

退職代行というサービスを使うつもり。費用は2〜3万円で、1ヶ月分の手取りからすると現実的な金額だと判断した。

心配かけてごめんね。決めたから後で話そう。

家族説得は「結論→理由→費用→次の見通し」の順で伝えると受け入れられやすいです。特にST業界の少数派配置は一般の人には伝わりづらいので、「相談相手がいないこと」を具体的に説明することが重要です。

テンプレ2:退職代行業者への初回相談用

【コピペ用:退職代行へのLINE】

はじめまして。言語聴覚士1年目で退職を検討しています。

■現在の状況
・職種:言語聴覚士(ST)
・勤務先の種別:(病院 / 介護施設 / 通所リハ / 支援学校 / その他)
・雇用形態:正社員
・入職時期:2025年4月
・職場のST配置:(自分1人 / 自分含めて〇人)
・辞めたい主な理由:(例:少数派配置で相談相手がいない / 残業の多さ / 業務ギャップ / パワハラ など)

■希望
・退職希望日:できるだけ早めに(目安:〇月末)
・有給休暇の残日数:(把握している場合は記載)
・職場への連絡:すべて代行していただきたい

■気になること
・料金の支払い方法とタイミング
・退職後の書類(離職票・源泉徴収票)の受け取り方
・貸与物(白衣・名札・教科書など)の返却方法

まずは相談できますか?よろしくお願いします。

このテンプレを送るだけで初回相談はスムーズに進みます。「相談だけでも歓迎」が業界標準なので、費用説明を聞いてから依頼するか決めれば問題ありません。

相談前にメモしておくこと:
  • 就業規則の退職に関する記載(退職申し出の何日前か)
  • 有給休暇の残日数(給与明細・勤怠システムで確認)
  • 貸与物(白衣・名札・専門書籍・PHS・ロッカー鍵など)の一覧
  • 健康保険の切替方針(国保加入 or 任意継続)
  • パワハラ等がある場合は証拠(LINE・録音・タイムカード)の保全

1年目で辞めた後の転職ロードマップ

「ST資格を活かして転職」「異業種へ転身」の2ルートを整理します。ST1年目の経験は、思っているより市場価値があります。

ルートA:ST資格を活かして職場を変える(最有力)

ST業界は人手不足・有資格者の絶対数が少ない状態が続いているため、1年目で転職しても求人は豊富にあります。むしろ「1年目で違和感に気づいた」ことを次の職場選びに活かす方が、長く続けられるキャリアになります。

  1. 退職決定・退職代行で手続き完了(1〜2週間で完結)
  2. 有給消化・失業給付の手続き(休養期間を確保)
  3. リハビリ職特化型の転職サービスへ登録(PTOT人材バンク・マイナビコメディカル・ジョブメドレーなど)
  4. 働き方の優先順位を整理:ST複数配置 / 残業少なめ / 領域(成人/小児/嚥下) / 勤務地 / 年収
  5. 見学・面接で職場文化を確認:「ST配置人数」「教育担当者の有無」「年間離職率」「勉強会は強制か任意か」を必ず質問
  6. 入職・転職完了(離職から1〜3ヶ月が標準)
ST資格が活きる職場の種類:急性期病院だけがSTの活躍場所ではありません。回復期病院・地域包括ケア病棟・老健・通所リハ・訪問リハ・特別支援学校・小児発達支援センター・聴覚特別支援学校・養成校教員・行政(保健所)・補聴器メーカーなど、選択肢は意外と豊富です。1年目で違和感を覚えた領域とは別の領域へ移ることで、ST資格を活かしながら自分に合う環境を見つけられます。

関連記事も参考にしてください:言語聴覚士の未経験求人 / 理学療法士1年目で辞めたい / 作業療法士1年目で辞めたい

ルートB:異業種への転職

「ST自体が向いていなかった」と感じる場合の転職先候補です。ST経験は対人支援スキル・解剖学知識・観察力など、医療外でも評価される強みが多くあります。

転職先ST経験の活かし方転職のしやすさ
医療機器メーカー(嚥下関連・聴覚機器)臨床知識・現場での製品ニーズ理解★★★
補聴器メーカー・専門店聴覚障害領域の専門知識★★★
福祉用具・介護用品メーカー嚥下食・コミュニケーション支援機器★★★
医療系IT・電子カルテ企業医療現場の業務理解★★
児童発達支援(児発・放デイ)の指導員小児言語発達の知識★★★
一般企業(人事・教育研修)傾聴力・対人支援スキル★★

関連リハビリ職の転職先記事:理学療法士の転職先おすすめ / 作業療法士の転職先おすすめ

看護師の事例も参考に

同じ医療職で1年目離職を経験した看護師の事例も、心理的なステップとして参考になります:看護師1年目で辞めたい

よくある質問

Q 言語聴覚士1年目で辞めると転職で不利になりますか?
A ST業界は人手不足・少数派職種のため、1年目の離職は珍しくなく転職市場でも問題なく評価されます。面接では「なぜ前職を辞めたか」を「次の職場で何を活かしたいか」に変換して語れるよう準備してください。ST有資格者そのものの市場価値は下がりません。むしろ「1年目で違和感に気づいて行動できる人」という前向きな評価につながるケースもあります。
Q 職場にSTが自分しかいません。退職代行を使っても問題ありませんか?
A 法的にまったく問題ありません。「ST1人配置にしている」のは施設の経営判断であり、その状況を作った責任はあなたにはありません。退職代行業者は代理人として退職の意思表示を行えるため、職場が「直接来い」と言っても応じる義務はありません。引き継ぎは可能な範囲で書面(マニュアル・カルテへの記載)で対応すれば十分です。
Q 奨学金や養成校の学費を借りているのですが、辞めても返済義務は変わりませんか?
A 日本学生支援機構などの一般的な奨学金は、職場を辞めても返済義務に変化はありません(返済は本人の責任で継続)。ただし、施設独自の「お礼奉公制度」や「研修費返還誓約書」がある場合、退職時に研修費の返還を求められるケースがあります。違法な「3年以内に辞めたら○○万円」のような誓約は労働基準法第16条で禁止されているため、退職代行や弁護士に相談すれば返還を拒否できる場合がほとんどです。
Q 有給休暇が残っているのに「ST1人だから消化は無理」と言われそうです。
A 有給休暇の取得は労働者の権利であり、会社は原則として拒否できません(労働基準法第39条)。退職時の有給消化拒否は違法です。退職代行JOBS・わたしNEXT・男の退職代行などの労働組合型サービスは、有給消化の交渉も代行します。1年目の新卒でも入職から半年経過時点で10日分の有給が付与されているはずなので、必ず取得してください。残業代未払いも併せて回収したい場合は弁護士法人みやびが適しています。
Q 退職後の健康保険・年金はどうすればいいですか?
A 健康保険は「国民健康保険への加入」か「協会けんぽの任意継続(退職前の保険を最大2年延長)」の2択です。次の転職先が決まっていれば加入手続きは新しい職場が行います。年金は厚生年金から国民年金への切替が必要で、市区町村窓口で手続きします。失業期間中で収入がない場合は国保・国民年金とも減免・免除申請が可能です。退職翌日から14日以内が手続き期限なので、退職前に必要書類を確認しておきましょう。
Q 退職代行を使うと「業界が狭いから次の職場にバレる」と聞いて不安です。
A 退職代行を使ったこと自体が次の職場に伝わる仕組みはありません。退職代行業者は守秘義務を負っており、職場側から第三者に話す動機もありません。仮に業界の口コミで広がっても「退職代行を使った経歴」を理由に採用を断る職場はほぼ存在せず、むしろそういう職場こそ避けるべき(同じパターンの引き止めをする可能性が高い)です。気にせず使ってください。

まとめ

言語聴覚士1年目で辞めたい方へのポイント

  • STは有資格者約4.2万人と少数派。PT・OTより圧倒的に少なく、1施設1〜2名配置が標準。新人の孤立は構造的問題
  • 身体・精神症状が出ている、3ヶ月以上悩んでいる場合は今すぐ退職を検討すべき
  • 「3年は続けろ」「ST1人だから困る」に法的根拠はない。民法上は2週間前の申し出で退職可能
  • 退職代行費用は手取りの約11〜14%。有給消化と組み合わせれば実質コストはさらに下がる
  • 法的問題(パワハラ・未払い残業代)があれば弁護士法人みやびを選ぶ
  • ST資格は失効しない。ST複数配置の施設・小児領域・補聴器業界など、選択肢は意外と豊富

1年目STが辞めたいと感じるのは、あなたの能力や根性の問題ではなく、ST業界の人員構造そのものが生んでいる必然です。少数派配置で相談相手がいない状態を「もう少し頑張れば慣れる」と言われ続けると、心身が消耗してSTという仕事自体を嫌いになってしまいます。それが最も避けるべき結末です。

退職は逃げではなく、ST資格を長く活かすための正当な選択です。まずは無料相談から始めて、現在の負担を最小化してください。

ナースリー編集部
ナースリー編集部 転職支援のプロが監修

看護師・介護士・薬剤師など医療・ヘルスケア領域の転職情報を専門に発信。キャリアアドバイザーとして医療従事者の転職支援に携わり、求人事業の立ち上げ・運営にも携わったメンバーが、現場で得たリアルな知識をもとに執筆・監修しています。

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