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4つの時期で判定|看護師がブランク復職後に辞めたい時の続ける・辞めるの分け方【2026年版】

悩みを解消する
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ブランク明けに復職した看護師がナースステーションで先輩看護師に電子カルテの使い方を相談している実写風画像

「ブランク明けで復職したのに、電子カルテも手技もついていけない」「経験者扱いで初日から受け持ちを任され、もう辞めたい」と感じている看護師は少なくありません。日本看護協会の「2025年病院看護実態調査」では、既卒で採用された看護職員の2024年度の離職率は16.1%で、新卒の8.4%のほぼ2倍でした。新しい職場に経験者として入った人が辞めやすいのは、数字にも出ています。

この記事は、ブランクを経て復職した「後」に辞めたいと感じている看護師向けに、入職1週間・1か月・3か月・半年の時期別に「慣れの問題」か「職場の問題」かを見分ける判定表、辞める以外の5つの選択肢の比較、短期で辞めるときのお金の表をまとめました。

先に判定表で今のつらさの原因を分ければ、続けるか、働き方を変えるか、職場を変えるかを決められます。自分で切り出せない場合の選択肢(退職代行の無料相談)は、フローチャートの直後に置きました。

まだ復職していない方へ:復職の前で「ブランクがあって戻るのが怖い」という段階の方は、看護師のブランクからの復帰で、復職前の準備と職場の選び方を整理しています。この記事は、すでに復職して働き始めた方向けです。

また、眠れない・涙が止まらない・食欲がない・消えたい気持ちがあるといった状態が続いているときは、退職の判断より先に受診や相談を優先してください。厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570-064-556)は、かけた地域の公的な相談窓口につながります。受付時間は都道府県で異なります。

出典:厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」案内(2026年10月確認)

ブランク復職後に辞めたくなる理由と、職場を変えれば解決するか

復職後のつらさには、時間がたてば慣れて消えるものと、職場を変えないと消えないものがあります。辞めたい理由ごとに、職場を変えれば解決するかを整理しました。

辞めたい理由職場を変えれば解決するか辞める前に試すこと
電子カルテ・医療機器・物品の場所が分からない解決しにくい(どの職場でも最初は起きる)マニュアルの所在を聞く、操作説明の時間をもらう
採血・点滴などの手技に自信がない一部解決する(手技の少ない職場に移れば減る)院内の技術チェック、ナースセンターの復職支援研修
教育担当がいない・聞ける人が決まっていない解決しやすい(教育体制は職場ごとに違う)師長に担当者の指名を頼む(テンプレ1)
急性期のスピード・受け持ち人数についていけない解決しやすい(慢性期・療養・外来・訪問などに移る)同じ病院内の部署異動を相談する
面接で聞いた条件(日勤のみ・残業なし)と違う解決しやすい(職場の問題)条件を書面で確認し、守られないなら転職
きつい言い方・無視など人間関係解決しやすい異動の相談。パワハラに当たるなら相談窓口へ
育児・介護など家庭との両立働き方を変えれば解決しやすい日勤のみ・パート・時短への切り替えを相談(テンプレ2)
看護の仕事そのものが合わない職場を変えても残りやすい看護以外の仕事も含めて考える

当サイトによる整理(2026年10月)。理由と対処の一般的な対応で、個々の職場の状況を示すものではありません。

既卒採用の離職率16.1%という数字には、ブランクのある復職者だけでなく、他の病院から移ってきた経験者も含まれます。それでも、正規雇用の看護職員全体の離職率11.0%や新卒の8.4%より高く、経験者として新しい職場に入る人は、最初の1年でつまずきやすいことが分かります。つまずくのはあなただけではありません。

出典:労働政策研究・研修機構(JILPT)「日本看護協会『2025年病院看護実態調査』」(日本看護協会が2026年3月31日公表、2024年度の実績。2026年10月確認)

人間関係のつらさがパワハラに当たるか迷う場合は看護師のパワハラと転職、看護そのものが合わないと感じる場合は看護師に向いてないと感じたときの転職で整理しています。

時期別の判定表|入職1週間・1か月・3か月・半年

同じ「辞めたい」でも、入職してからの時期によって、原因が慣れなのか職場なのかの見分け方が変わります。「慣れの問題のサイン」が多ければ時間で解決しやすく、「職場の問題のサイン」が多ければ、待っても良くならない可能性が高いと考えてください。

時期よくあるつまずき慣れの問題のサイン職場の問題のサイン
入職〜1週間電子カルテ・略語・物品の場所が分からない。申し送りの速さについていけない説明は受けたが覚えきれていない。聞けば教えてもらえる説明がないまま受け持ちに入った。誰に聞けばよいか決まっていない
〜1か月受け持ち人数が増える。採血・点滴・急変対応に不安。記録が終わらず残業同じ手技を何回か経験すると不安が減っている初月から常勤と同じ受け持ち人数。できないことを人前で責められる
〜3か月夜勤の開始、独り立ち。インシデントを起こして落ち込む夜勤の前に確認の機会がある。インシデントの振り返りが一緒にできる本人の同意なく夜勤・リーダーに入れられる。面談や振り返りが一度もない
〜半年周りと比べて落ち込む。評価面談で厳しく言われる入職した頃よりできることが増えた実感がある面接で約束した勤務(日勤のみ・時短)と違う。改善の相談が通らない

当サイトによる整理(2026年10月)。時期とサインは目安で、職場や部署によって異なります。

入職1週間〜1か月で「慣れの問題のサイン」ばかりなら、すぐに辞めるより、まず教育担当に不安な手技や業務を具体的に伝えるほうが、次の職場で同じことを繰り返さずに済みます。厚生労働科学研究で病院・介護施設・訪問看護などの管理者393人に聞いた調査でも、復職者に必要な研修として看護実践手技・感染対策・医療安全が共通して挙げられ、病院ではさらに電子カルテの操作が挙げられています。つまずきの多くは、ブランクのある人に共通するものです。

出典:厚生労働科学研究成果データベース「潜在看護職の復職に係る実態把握及び効果的な支援方策の検討のための研究」令和5年度 総括研究報告書(研究代表者 武村雪絵。2026年10月確認)

一方で、3か月・半年の時点で「職場の問題のサイン」が続いているなら、それはあなたのブランクのせいではありません。待っても改善しにくいので、次の章のチェックリストで受け入れ側の体制を確かめてください。

自分を責める前に|受け入れ側の問題チェックリスト

ブランク明けで辞めたいと感じると、「ブランクがある自分が悪い」と考えがちです。ただ、復職者を受け入れる職場には、受け入れる側の準備が要ります。次の項目に当てはまるものが多いほど、問題は職場の受け入れ体制にあります。

  • 教育担当(プリセプターや指導役)が決まっていない、または日によって変わる
  • 電子カルテ・院内のマニュアル・物品の場所の説明がないまま受け持ちに入った
  • 復職者向けの研修や、手技を確認してもらう機会がない
  • 「経験者だから」と、初月から常勤と同じ受け持ち人数や夜勤を割り当てられた
  • 面接で聞いた条件(日勤のみ・残業の少なさ・教育体制)と実際が違う
  • 質問すると「前にも言った」「経験者なのに」と言われ、聞きにくい
  • 入職してから、師長や教育担当との面談・振り返りが一度もない

当サイトによる整理(2026年10月)。3つ以上当てはまる場合は、受け入れ側の体制を見直してもらうか、職場を変えることを考える目安です。

当てはまったら:まず、当てはまった項目を具体的に書いて、師長に相談してください(文面はテンプレ1)。「教育担当を決めてほしい」「夜勤は○月までは見送りたい」のように、何を変えてほしいかを1〜2個に絞ると通りやすくなります。相談しても何も変わらない場合は、職場を変える理由として十分です。

辞める以外の選択肢5つを比較|収入・日数・再挑戦のしやすさ

「辞めたい」の中身が今の職場なのか、今の働き方なのかで、選ぶ道が変わります。職歴を途切れさせずに環境を変えられる選択肢から順に並べました。

選択肢収入勤務の日数・時間再挑戦のしやすさ向いている人
日勤のみの常勤・パートに切り替える夜勤手当がなくなる。パートは時給制パートなら週の日数を減らせる高い。慣れてから勤務を増やせる体力・家庭との両立が一番の理由の人
時短勤務にする短くした時間の分だけ減る1日の時間を短くする高い育児中など、時間が合わないことが理由の人(3歳未満の子がいれば法律上の制度あり)
ナースセンターの復職支援研修を受け直す研修は無料。受講中は勤務日を減らすか、一度辞めるなら収入がなくなる研修の日程による高い。研修後にナースセンターで職場の紹介も受けられる手技や知識の不安が一番大きい人

当サイトによる整理(2026年10月)。夜勤手当の目安は、定額で払う病院の平均で2交替の夜勤1回11,470円(JILPT「日本看護協会『2025年病院看護実態調査』」)。

ナースセンターの復職支援研修は無料で受けられる

都道府県ナースセンターは47都道府県に1か所ずつあり、復職に不安がある看護職に、再就業支援研修や就職先の紹介を無料で行っています。研修では基本的な技術や新しい機器の講習を受けられ、病院での実習に参加できる地域もあります。今の職場で働きながら研修だけ受ける使い方もできます。日程と内容は都道府県ごとに違うので、eナースセンターで確認してください。

出典:厚生労働省「看護職のキャリアと働き方支援サイト」ブランクを経て働く、日本看護協会「eナースセンター」(2026年10月確認)

ブランクのある看護師向けの条件で求人を数えた結果

職場を移る場合に、ブランクのある人が選べる求人がどれだけあるかを数えました。

条件求人数全体に占める割合
看護師/准看護師の求人全体47,244件100%
日勤のみ可27,601件58.4%
研修制度あり19,205件40.7%
週1日からOK3,506件7.4%

当サイト調べ(2026年10月26日、ジョブメドレーの看護師/准看護師求人の検索結果の件数。条件: こだわり条件を1つずつ指定。雇用形態はパート等を含む全形態。件数は日々変わります)

「ブランク可」と求人票に書いている求人は全体の約半分あり、一度つまずいても選べる職場は残っています。一方で「研修制度あり」は約4割で、ブランク可でも教育の仕組みがあるとは限りません。次の職場では「ブランク可」だけで選ばず、教育担当がつくか、復職者の受け入れ実績があるかを面接で確かめることが、同じつまずきを避ける近道です。

職場の種類ごとの違いは看護師の夜勤なし転職、看護師のクリニック転職、訪問看護への転職、パートで働く選び方は看護師の子育てとパート転職、派遣という働き方は看護師の派遣と正社員の比較で見られます。

看護師がキャリア相談の面談でブランク可の求人票と教育体制を確認している実写風画像

状況別フローチャート|今週やることを決める

次のフローチャートで、今週やることを決めます。

Q1. 眠れない・涙が止まらない・消えたいなどの不調が2週間以上続いている?
↓ はい
受診・相談窓口を最優先。退職の判断は体調が落ち着いてからでも間に合う。出勤が限界なら、退職の連絡を人に任せる方法もある(下のカード)
↓ いいえ
Q2. 時期別の判定表で「慣れの問題のサイン」のほうが多い?
↓ はい
教育担当に不安な手技・業務を具体的に伝える(テンプレ1)。ナースセンターの研修も検討し、1か月後に判定表を見直す
↓ いいえ(職場の問題のサインが多い)
Q3. つらさの中心は勤務の形(夜勤・残業・家庭との両立)?
↓ はい
日勤のみ・パート・部署異動を相談(テンプレ2)。断られたら、在職中に条件に合う職場を探す
↓ いいえ(教育体制・人間関係・約束と違う)
Q4. 師長に相談して、何か変わった?
↓ 変わった
約束された改善が続くかを1か月見る。続かなければ転職の準備へ
↓ 変わらない・相談できる雰囲気がない
Q5. 上司に退職を切り出せそう?(強い引き止めや威圧がない)
↓ 切り出せる
就業規則の申出期限と支度金の返還条項を確認し、退職届を書面で提出(テンプレ3)
↓ 切り出せない・「ブランクがあるのに」と責められそう・出勤が限界
退職代行サービスを検討(相談は無料。下のカードから選ぶ)

ブランク明けで自分から切り出せないなら|4サービスから1分で選ぶ

フローチャートで「切り出せない・責められそう・出勤が限界」に当てはまった方向けです。相談はすべて無料。まだ決めていなくても、状況を話すだけで整理できます。

※料金は2026年10月時点の各社公式情報(税込)。ZENの27,500円・ガイアの25,300円は最も安いプランの料金。PR

実質コストシミュレーション|入職から何か月で辞めるか

ブランク明けの復職者が短期で辞めるときは、雇用保険の加入期間がブランクの分だけ短く、受け取れるはずのお金が受け取れないことがあります。失業給付の条件は「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算12か月以上」で、ブランクの前の勤務がこの2年間に入らなければ、復職してからの期間だけで数えることになるためです。下の表は制度の扱いを整理したもので、金額の例は説明用の仮定です。

項目(a) 入職2か月未満(b) 2か月〜6か月未満(c) 6か月〜1年未満(d) 1年以上
失業給付(基本手当)原則として受け取れない(被保険者期間が足りない)通常の自己都合では受け取れない。体調不良など正当な理由があると認められた「特定理由離職者」は、離職前1年間に6か月以上で受け取れる可能性受給資格あり。自己都合なら7日の待期のあと1か月の給付制限。所定給付日数は90日(被保険者期間10年未満)
有給休暇法律上の付与はまだ(病院が前倒しで付与していれば別)入職6か月で、全労働日の8割以上出勤なら10日(週の所定日数が少ないパートは日数に応じて)。退職前に残りを消化できる
健康保険任意継続は「継続して2か月以上」の加入が条件のため、使えないことがある。国民健康保険か家族の扶養へ任意継続(最長2年・保険料は全額自己負担)、国民健康保険、家族の扶養から選べる。任意継続は資格喪失日から20日以内に申出
家族の扶養退職して今後1年間の収入の見込みが130万円未満(同居なら家族の年収の2分の1未満も)になれば、家族の勤務先を通じて被扶養者の届出ができる。ブランク中に扶養に入っていた人は、もう一度届け出る
支度金・就職準備金(病院が独自に出したもの)契約書に「○年以内に退職したら返還」の条項があれば、返還を求められることがある。違約金をあらかじめ決める契約は労働基準法16条で禁止されているが、貸付金として返す約束は別に扱われるため、書面の文言を確認する
賞与算定期間の勤務が短く、出ないか少ないことが多い支給日に在籍していれば受け取れる可能性。支給日と在籍要件を就業規則で確認

出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当について」、同「基本手当の所定給付日数」、厚生労働省「Q&A〜労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)〜」Q20、e-Gov法令検索「労働基準法」第16条・第39条、協会けんぽ「任意継続の加入条件について」、日本年金機構「従業員が家族を被扶養者にするとき」(いずれも2026年10月確認)

金額の例(説明用の仮定):月給(額面)28万円・週5日の常勤で、1日あたりの賃金を約1.3万円(28万円÷21日)とします。入職6か月で付与される有給10日分は約13万円分で、6か月を待たずに辞めると、この分は受け取れません。失業給付は、被保険者期間が12か月に届くかどうかで「受け取れない」か「90日分」かが分かれます。退職代行を使う場合の費用は、この記事で紹介しているサービスで21,800円+組合費1,000円から27,500円〜です。

表から分かること

  • 入職6か月の前後で、有給休暇の有無が分かれる。あと少しで6か月なら、その日を過ぎてから辞めると有給を消化できる
  • 失業給付は、ブランク明けの短期離職ではほぼ受け取れない。次の職場を在職中に決めるほうが、収入の空白ができない
  • 病院が出した支度金・就職準備金は、返還条項の有無と期間を、退職を伝える前に確認する
  • ただし体調を崩しているなら、お金の損得より体を優先する。体調不良による退職は、医師の診断書などで特定理由離職者と認められる場合がある

有給の消化は看護師の有給消化ができないとき、育児中で復帰した方は看護師の育休復帰で辞めたいときで詳しく整理しています。

短期離職は次の転職で不利か|職歴の書き方と入職すぐの退職手続き

「ブランクがあるうえに短期で辞めたら、もう雇ってもらえない」と不安になる方は多いです。短期離職は面接で必ず理由を聞かれますが、理由と、次の職場で何を確かめたいかが筋道立っていれば、それだけで不採用が決まるわけではありません。ブランク可の求人は全体の約半分あり(上の当サイト調べ)、選べる職場は残っています。

職務経歴書には短期の職歴も正直に書く

数か月の勤務でも、職務経歴書には期間と部署を書きます。書かずに隠すと、入職時の雇用保険や年金の手続きで前の勤務先が分かることがあり、かえって信頼を損ねます。書き方は次の形で足ります。

20XX年4月〜20XX年7月 ○○病院 内科病棟(常勤・日勤のみ) ・ブランク(子育てのため7年)を経て復職。受け持ち4〜6名 ・一身上の都合により退職

退職の理由を経歴書に細かく書く必要はありません。面接で補足します。

面接では「事実→試したこと→次に確かめたいこと」の順で話す

前の職場では、ブランクのある中途採用者向けの教育担当がなく、 初月から常勤と同じ人数を受け持つ体制でした。 師長に教育担当の指名をお願いしましたが、人員の都合で難しいとのことでした。 ナースセンターの復職支援研修で採血と点滴の手技を練習し直しています。 御院では復職者の方に、最初の数か月どのような教育をされているか伺えますか。

前の職場の悪口ではなく、事実と自分の行動を話すと、次の職場の教育体制を確かめる質問に自然につながります。面接のほかの質問は看護師の転職面接でよく聞かれる質問、志望動機の書き方は看護師の志望動機の例文で確認できます。

入職すぐに辞めるときの手続き

確認すること中身
就業規則の申出期限「1か月前までに申し出る」などの定めがあれば、引き継ぎを考えて話し合うのが円満。期間の定めがある契約(有期のパートなど)は、契約期間の途中で辞めるには、やむを得ない事情が要る(民法628条)
支度金・就職準備金契約書・誓約書の返還条項と期間を確認。転職サイトなど職業紹介事業者の「就職お祝い金」は、2021年4月から職業安定法の指針で禁止されている
貸与物の返却ユニフォーム・名札・ロッカーの鍵・院内のIDカードなど
受け取る書類離職票(失業給付の対象でなくても、次の手続きに使う場合がある)、源泉徴収票、雇用保険被保険者証
健康保険の切り替え次の職場にすぐ入らない場合、任意継続・国民健康保険・家族の扶養のどれにするかを退職前に決めておく

出典:e-Gov法令検索「民法」第627条・第628条、東京労働局「『就職お祝い金』などの名目で求職者に金銭等を提供して求職の申し込みの勧奨を行うことを禁止しました」(2026年10月確認)

ブランク復職者への引き止めトーク対抗マニュアル

ブランク明けに入った職場では、「受け入れてあげた」という気持ちから、引き止めが強くなることがあります。感謝と退職の決定は分けて伝えるのが基本です。

ブランク復職者によくある引き止めと返し方

「ブランクがあるのにすぐ辞めたら、次はどこも雇ってくれないよ」

「ご心配ありがとうございます。次の職場は自分で探します。退職日は○月○日でお願いします」(次の職場の心配は、退職を止める理由にならない。ブランク可の求人は約半分ある)

「せっかく受け入れて、時間をかけて教えたのに」

「教えていただいたことには本当に感謝しています。そのうえで、退職を決めました」(感謝は伝えても、決定は変えない)

「試用期間中だから、終わるまでは辞められない」

「試用期間中でも、退職の申入れから2週間で退職できると理解しています。引き継ぎは最後の勤務日まで行います」(試用期間も雇用契約の期間で、民法627条が当てはまる)

「もう少し慣れれば大丈夫。せめて3か月は頑張って」

「慣れの問題であれば続けたいと考えています。教育担当を決めていただけるなら、もう1か月続けます。難しければ退職します」(慣れか職場かを、改善の条件で確かめる。続けるかどうかを決めるのは本人)

「辞めるなら、支度金を全額返してもらう」

「契約書の返還の条項を確認させてください。書面を拝見してからお返事します」(違約金を決める契約は労働基準法16条で禁止。返還の約束がある場合も、条項の文言と期間で扱いが変わる)

「人が足りないのに、今辞められたら困る」

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。引き継ぎ資料は○日までにまとめます」(人員の確保は病院の責任で、本人が残る義務はない)

引き止めがしつこい場合は、各都道府県の労働局にある総合労働相談コーナーに相談できます。断り方をさらに詳しく知りたい方は看護師の退職引き止めの断り方、自分で伝えるのが難しい場合は看護師の退職代行の比較や看護師の退職代行の即日対応を見てください。

出典:e-Gov法令検索「民法」第627条、e-Gov法令検索「労働基準法」第16条、厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」(2026年10月確認)

看護師が自宅で退職届と就業規則の書類を確認している実写風画像

師長へのLINE・メールテンプレ3本

復職したばかりだと、師長に時間をもらうこと自体が気まずいものです。相談も退職の意思も文章で残しておくと、言った・言わないにならずに済みます。退職届そのものは書面で出し、控えを残してください。

テンプレ1|教育体制について相談する(辞める前の一手)

お疲れ様です。○月に入職した○○です。 ブランクがあるため、業務の中で不安なことが続いており、 一度ご相談させてください。 特に、電子カルテの記録と、点滴の管理に自信が持てずにいます。 可能であれば、質問できる担当の方を決めていただけないでしょうか。 ○日か○日に、10分ほどお時間をいただけますと幸いです。

テンプレ2|勤務の形を変える相談をする

お疲れ様です。○○です。 復職して○か月がたち、今の勤務の形を続けることが難しいと感じています。 次のいずれかが可能か、ご相談させてください。 ・日勤のみの勤務への変更 ・パート勤務(週○日)への切り替え ・外来など、他の部署への異動 難しい場合は、今後の働き方を改めて考えたいと思っています。

テンプレ3|退職の意思を伝える(入職間もない場合)

お疲れ様です。○○です。 受け入れていただき、丁寧にご指導いただいたことに感謝しております。 働きながら考え続けましたが、 今の職場で勤務を続けることが難しく、退職させていただきたく、ご連絡いたしました。 退職日は○月○日を希望しております。 退職届は○日に書面で提出いたします。 貸与品の返却と、離職票などの手続きについてご案内いただけますと幸いです。

テンプレ3の退職日は、送った日から2週間以上先の日にします。退職届の文面は「私儀、この度一身上の都合により、○年○月○日をもって退職いたします」の形で足ります。

転職ロードマップ|2回目の職場選びで失敗しない順番

今週|原因を分けて、書類を確認する

時期別の判定表と受け入れ側のチェックリストで、つらさの原因が慣れか職場かを分ける。就業規則(退職の申出期限・試用期間)と、支度金の契約書、入職日(6か月の有給の付与日)を確認する。

2週間以内|師長に相談する

教育担当の指名(テンプレ1)か、勤務の形の変更(テンプレ2)を相談する。改善の約束があれば、1か月だけ様子を見る。

並行して|研修と求人の情報を集める

eナースセンターに登録し、都道府県ナースセンターの復職支援研修の日程を確認する。転職エージェントには「ブランク可」「教育担当がつく」「復職者の受け入れ実績がある」を条件に伝える。

エージェントの選び方は看護師の転職エージェントおすすめ、職場の候補は看護師の転職先おすすめで確認できます。

面接|教育体制を具体的に聞く

「復職者には最初の何か月、誰が教育を担当するか」「独り立ちや夜勤の開始はいつ、誰が判断するか」「直近で入ったブランクのある人は今も働いているか」を聞く。答えがあいまいな職場は、同じつまずきが起きやすい。

内定後|退職を伝え、退職日と入職日をつなげる

内定が出てから退職を伝える(テンプレ3)。自分で伝えられない場合は退職代行の無料相談を使う。退職日の翌日か、間を空けずに入職日を決めると、健康保険の切り替えも簡単になる。

入職後|1か月・3か月で判定表を見直す

面接で聞いた教育体制が実際にあるかを、時期別の判定表で確かめる。同じ失敗を繰り返さないよう、看護師の転職失敗パターンも読んでおく。

よくある質問

Qブランク明けで入職してまだ1か月ですが、もう辞めてもいいですか?
A辞めることはできます。期間の定めがない雇用なら、民法627条により申入れから2週間で退職でき、試用期間中でも同じです。ただ、入職1か月のつまずきの多くは、電子カルテや手技など、ブランクのある人に共通する慣れの問題です。教育担当がいない・説明なしで受け持ちに入ったなど職場の問題に当たるかを先に確かめると、次の職場で同じことを繰り返さずに済みます。
Q短期で辞めたら、病院からもらった支度金は返さないといけませんか?
A契約書や誓約書の返還条項しだいです。「○年以内に退職したら返還」と書かれていれば、返還を求められることがあります。違約金をあらかじめ決める契約は労働基準法16条で禁止されていますが、貸付金として返す約束は別に扱われるため、条項の文言を確認してください。なお、転職サイトなど職業紹介事業者が出す「就職お祝い金」は、2021年4月から禁止されています。
Q入職して半年で辞めたら、失業給付はもらえますか?
A通常の自己都合退職では、離職の日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要なため、ブランクの前の勤務がこの2年間に入らなければ受け取れません。体調不良など正当な理由があるとハローワークが認めた特定理由離職者は、離職前1年間に6か月以上あれば受け取れる可能性があります。自己都合で受給する場合は、7日の待期のあと原則1か月の給付制限があります。
Qブランクがあるうえに短期で辞めたら、次の転職で不利になりますか?
A面接で理由を必ず聞かれますが、それだけで不採用が決まるわけではありません。職務経歴書には短期の職歴も正直に書き、面接では「事実、自分で試したこと、次の職場で確かめたいこと」の順で話すと、教育体制を確かめる質問に自然につながります。当サイトの調べでは、ジョブメドレーの看護師求人の約半分(48.0%)が「ブランク可」でした。
Q復職したばかりで退職代行を使っても大丈夫ですか?
A使えます。入職すぐや試用期間中でも、退職の意思を伝える手続きは同じです。ただし、支度金の返還や未払いの残業代をめぐって病院ともめそうな場合は、交渉ができる弁護士対応のサービスを選ぶと安心です。健康保険の切り替えや離職票の受け取りは、退職代行を使っても自分で確認が必要です。

まとめ

  • 既卒採用の看護職員の離職率は16.1%で、新卒の8.4%のほぼ2倍。経験者として新しい職場に入った人がつまずくのは珍しくない
  • 入職1週間・1か月・3か月・半年の時期別に、「慣れの問題のサイン」と「職場の問題のサイン」のどちらが多いかで、続けるか変えるかを判断する
  • 教育担当がいない・説明なしで受け持ち・約束と違う勤務などが3つ以上なら、問題は受け入れ側の体制にある
  • 辞める前に、部署異動・日勤のみ/パート・時短・ナースセンターの無料研修という、職歴を途切れさせない選択肢がある
  • 短期で辞めると、失業給付(12か月要件)と有給(6か月で10日)を受け取れないことが多い。支度金の返還条項も先に確認する
  • ブランク可の求人は約半分ある一方、研修制度ありは約4割。次の職場は教育体制を面接で確かめて選ぶ

ブランク明けに辞めたいと感じるのは、能力が足りないからではなく、ブランクのある人を受け入れる準備と、あなたの今の状態がかみ合っていないことが多いからです。慣れで解決するなら続ける、職場の問題なら環境を変える。どちらを選んでも、自分を責める必要はありません。

ナースリー編集部
ナースリー編集部 転職支援のプロが監修

看護師・介護士・薬剤師など医療・ヘルスケア領域の転職情報を専門に発信。キャリアアドバイザーとして医療従事者の転職支援に携わり、求人事業の立ち上げ・運営にも携わったメンバーが、現場で得たリアルな知識をもとに執筆・監修しています。

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