訪問看護への転職は未経験でも大丈夫?病棟看護師が知っておきたい現場の実態と転職のコツ【2026年版】

転職する

「訪問看護に転職したいけど、病棟以外未経験で大丈夫?」「一人で患者さんの自宅に行くのが不安…」そんな悩みを抱える看護師さんは多いです。

結論から言えば、病棟未経験から訪問看護に転職している看護師は多く、研修・教育体制を整えたステーションが増えています。実際、訪問看護ステーションの求人倍率は4.54倍(2024年度)と施設種別でトップの売り手市場です。

この記事では、訪問看護の仕事内容・年収実態・ステーション選びの注意点・転職を成功させるコツを現場データをもとに解説します。

自転車で在宅患者宅を訪問する訪問看護師

本記事で紹介する転職先は非公開求人も多いため、業界特化の転職エージェントに登録しておくとスムーズです。

看護師の転職なら
看護師転職支援国内最大級
累計登録者100万人以上・全国15拠点
ナース専科 転職

累計登録者数100万人以上の看護師転職サービス。
全国15拠点で転職をサポート。

無料で転職相談する 完全無料・相談だけでもOK

訪問看護の市場・求人データ

訪問看護は在宅医療・地域包括ケアの普及によって急成長している分野です。まず市場の全体像を把握しましょう。

指標数値出典・備考
訪問看護ステーション求人倍率4.54倍(2024年度)日本看護協会 ナースセンター調査
全施設平均求人倍率2.51倍(訪問看護ステーションが最高水準)
訪問看護職員数(2020年)6.8万人2002年の2.4万人から約2.8倍に増加
訪問看護事業所数年々増加傾向厚生労働省 介護サービス施設調査

出典:日本看護協会「看護職の求職・求人・就職調査」(2024〜2025年)/ doctormate(2025年)

訪問看護の求人倍率が高い理由
高齢化の進展に伴う在宅療養者の増加と、訪問看護ステーションの新規開設が相次いでいます。国は2025年に向けて「地域包括ケアシステム」の推進を掲げており、訪問看護師の需要は今後も拡大が見込まれます。

訪問看護師の仕事内容

訪問看護師は、医師の訪問看護指示書に基づき、利用者の自宅・施設を訪問して看護ケアを行います。

主なケア内容

  • バイタルサイン測定・フィジカルアセスメント
  • 医療処置(点滴管理・カテーテル管理・褥瘡処置・人工呼吸器管理等)
  • 服薬管理・医師との連携
  • ターミナルケア・看取りへの対応
  • リハビリ指導・生活動作のアドバイス
  • 家族への介護指導・精神的サポート

1日のスケジュール(例)

時間帯主な内容
8:30〜9:00ステーションで申し送り・ケアプラン確認
9:00〜12:00午前の訪問(1件30〜90分、2〜4件程度)
12:00〜13:00昼食・記録入力・報告
13:00〜17:00午後の訪問(2〜3件程度)
17:00〜18:00記録・翌日のケアプラン確認・退勤

訪問1件あたりの時間は通常30〜90分。移動時間を含めても病棟のような「絶え間ない対応」ではなく、利用者と落ち着いて向き合う時間が多いのが特徴です。

看護師の転職なら
看護師専門の転職サポート
面談予約でスピーディに転職活動を開始
MCナースネット

看護師・准看護師・助産師・保健師専門の転職支援。
面談予約から最短で転職活動を開始できる。

無料で相談してみる 30秒で完了・しつこい勧誘なし

訪問看護師の年収・給与

訪問看護師の年収は、施設種別で比べると全職場の中で上位水準に位置します。

職場種別平均年収(正職員)
訪問看護ステーション468.2万円(施設別最高水準)
病院(一般)約519万円(夜勤手当込み)
クリニック・診療所350〜450万円
介護施設・老健380〜480万円

出典:ジョブメドレー 看護師求人調査(2025年)/ 各転職サービス調査(2024〜2025年)

病院の夜勤あり年収(約519万円)と比較すると若干低めに見えますが、夜勤なし・残業少なめで468万円を得られるのは高コスパと言えます。

訪問看護の給与アップのポイント
訪問件数に応じた歩合制を採用するステーションもあります。また、オンコール対応手当・夜間対応手当が加算される場合は年収600万円超も可能です。面接時に給与体系(固定給 vs 歩合)を必ず確認しましょう。

看護師の年収全般については「看護師の平均年収まとめ」もあわせて参考にしてください。

病棟看護師との違い:メリット・デメリット

病棟から訪問看護への転職を考えるとき、両者の違いを正確に理解することが重要です。

訪問看護師が患者の自宅でバイタル測定を行っている様子

訪問看護のメリット

  • 夜勤なし(事業所による)
  • 残業が少ない(定時で上がりやすい)
  • 利用者・家族と長期的な関係を築ける
  • 自律的な判断・アセスメント力が身につく
  • 職員数が少なく人間関係がシンプル
  • 直行直帰OK(移動時間は労働時間にカウント)

訪問看護のデメリット

  • 一人での判断が求められる(孤独感)
  • 急変時の対応に素早さが必要
  • オンコール当番がある(事業所による)
  • 移動が多い(自転車・バイク・車)
  • ターミナル・看取りへの精神的負荷
  • 急性期スキルは低下しやすい

夜勤なし転職との比較
クリニック転職と比べて、訪問看護は年収水準が高め(468万円 vs 350〜450万円)で自律的な働き方ができる点が強みです。ただし、一人で判断・動く力が求められるため、病棟経験2〜3年以上が推奨されます。

医療・介護の求人を探す
訪問看護の非公開求人も多数
10万件以上から希望に合った職場を紹介
ジョブソエル

医療・介護・歯科の求人を網羅。
会員登録で非公開求人にもアクセス可能。

無料で求人を見てみる 30秒で完了・しつこい勧誘なし

未経験からの転職は可能か?

「病棟以外の経験がない(訪問看護未経験)で転職できるか?」という疑問は多くの看護師が持ちます。

未経験でも転職できる理由

  • 訪問看護ステーションは人手不足が深刻(求人倍率4.54倍)のため、未経験でも積極採用している
  • 多くのステーションで2〜3ヶ月の同行訪問期間を設けており、一人立ちを急かさない
  • 先輩看護師と一緒に訪問しながらOJTで学べる体制が整っている
  • 看護師免許さえあれば、在宅看護の専門資格(認定看護師等)は不要

未経験転職に最低限必要な経験年数
一般的に病棟経験2〜3年以上が推奨されます。フィジカルアセスメント・急変時対応・医療処置の基礎が身についていれば、在宅看護は習得しやすいと言われています。新卒1年目・2年目での転職は教育体制が整った大手ステーション以外は難しいことが多いです。

未経験転職で失敗するパターン

  • 同行期間が短い(1〜2週間)ステーションを選んでしまう
  • 「夜勤なし=楽な仕事」と思い込み、一人立ちの難しさを甘く見る
  • オンコール体制が手厚いか確認しないまま入職する
  • 担当エリアが広い(移動時間が多い)ステーションに入り消耗する

失敗しないステーション選びのポイント

訪問看護ステーションは規模・経営母体・オンコール体制で働きやすさが大きく異なります。以下のポイントを必ず確認してください。

チェックリスト:入職前に確認すること

  • 同行期間の長さ:最低1ヶ月以上の同行訪問期間があるか
  • オンコール頻度:月何回あるか。深夜の実出動率は何%か
  • スタッフ数・経験者比率:常勤看護師が3名以上いるか
  • 担当エリアの広さ:移動時間が1件15〜20分以内か
  • ターミナルケアの比率:看取り対応の件数と精神的サポート体制
  • 給与体系:固定給か歩合制か。残業代・オンコール手当は出るか

経営母体別の特徴

経営母体特徴向いている人
医療法人系(病院併設)急性期との連携あり。医療度高め急性期スキルを活かしたい
社会福祉法人・NPOターミナルケア重視。地域密着人とのつながりを大切にしたい
民間企業系教育体制・福利厚生が整いやすい未経験転職・育休後復帰
個人開業型少人数でアットホーム。柔軟な働き方経験者・自律的に動きたい方

転職活動のはじめ方

訪問看護への転職は、看護師専門エージェントを使うと非公開求人へのアクセスや内部情報の入手がしやすいです。求人サイトに掲載されない小規模ステーションの求人も多く、エージェント経由で紹介される案件は教育体制が整っているケースが多い傾向があります。

看護師がパソコンで転職活動をしている様子

転職活動のステップ

ステップ内容
①希望条件の整理夜勤なし希望か。オンコールは許容するか。エリア・給与の希望
②エージェント登録看護師専門エージェント1〜2社に無料登録
③求人提案・情報収集担当者から内部情報を聞く。気になるステーションの詳細を確認
④職場見学実際の訪問に同行できるか交渉。スタッフの雰囲気を直接確認
⑤面接・内定志望動機・転職理由を整理しておく
⑥現職退職・入職退職申し出は就業規則に従い1〜2ヶ月前に

訪問看護転職の志望動機例
「病棟での急性期経験を通じて、退院後の在宅生活を支えたいという思いが強くなりました。患者さんの生活の場に出向き、長期的にかかわりながら自律したケアを提供できる訪問看護を選択しました。」
志望動機の書き方については「看護師転職の志望動機例文まとめ」も参考にしてください。

転職先の比較・検討には「看護師のおすすめ転職先まとめ」もあわせて確認してください。

よくある質問

Q

訪問看護未経験でも採用される可能性は高いですか?

A

はい、高いです。訪問看護ステーションの求人倍率は4.54倍(2024年度)と施設種別で最高水準。病棟経験2〜3年以上あれば、多くのステーションが未経験でも採用しています。採用後に2〜3ヶ月の同行訪問期間を設けて丁寧に育成するステーションが増えています。

Q

オンコール(夜間対応)は必ずありますか?

A

ステーションによります。日中(9〜17時)のみ対応で夜間オンコールなしの事業所もあります。ただし夜間オンコールがあるステーションの方が多いです。オンコール担当は輪番制(月4〜6回程度)が一般的で、実際の深夜出動は月1〜2回程度に留まるケースが多いです。転職時に担当頻度・実出動率を必ず確認しましょう。

Q

訪問看護師に向いている人・向いていない人はどんな人ですか?

A

向いている人:患者・家族と長くかかわりたい人、自律的に考えて動くのが好きな人、ワークライフバランスを重視したい人。向いていない人:常に誰かと連携しながら動きたい人(病棟のようなチームワーク環境が好きな人)、急変・急性期対応をメインにしたい人、移動・外勤が苦手な人。

Q

訪問看護師が辞める主な理由は何ですか?

A

主な理由は①オンコール対応の精神的負担(緊急呼び出しの不安)、②看取りの多さによる精神的疲弊、③一人で判断することへのプレッシャー、④想定以上の移動・体力消耗、です。入職前に職場見学や在職者の話を聞いて、オンコール体制・ターミナル件数を事前確認することが離職防止の鍵です。

Q

夜勤なしで転職したい場合、訪問看護とクリニックどちらがいいですか?

A

年収重視なら訪問看護(平均468万円)、安定・残業ゼロを優先するならクリニック(350〜450万円)が向いています。また訪問看護はオンコール対応が入る場合がある一方、クリニックは完全日勤で土日休みの職場が多いです。自分が重視する条件(年収・オンコールの有無・スキルアップ)で選ぶことをおすすめします。夜勤なし転職先の詳細比較は「看護師が夜勤なしで働ける転職先まとめ」を確認してください。

まとめ

  • 訪問看護ステーションの求人倍率は4.54倍(2024年度)と施設別最高水準。未経験でも積極採用している
  • 訪問看護師の平均年収は約468万円。夜勤なしとしては高水準
  • 病棟経験2〜3年以上あれば、2〜3ヶ月の同行研修を経て一人立ちできる教育体制が整っている
  • ステーション選びでは「同行期間の長さ」「オンコール頻度」「スタッフ数」を必ず確認する
  • 向いている人は「患者と長くかかわりたい」「自律的に動きたい」「夜勤を減らしたい」看護師
  • 看護師専門エージェントを活用することで非公開求人や内部情報を得やすい

訪問看護は病棟とはまったく異なる働き方ですが、自律的に動ける環境と患者との深いかかわりが魅力です。まずは無料のエージェント相談でステーションの内部情報を収集することからはじめましょう。以下のサービスでは、業界に特化した無料の転職相談が可能です。以下のサービスでは、業界に特化した無料の転職相談が可能です。

看護師の転職なら
看護師転職支援国内最大級
累計登録者100万人以上・全国15拠点
ナース専科 転職

累計登録者数100万人以上の看護師転職サービス。
全国15拠点で転職をサポート。

無料で転職相談する 完全無料・相談だけでもOK
ナースリー編集部
ナースリー編集部 転職支援のプロが監修

看護師・介護士・薬剤師など医療・ヘルスケア領域の転職情報を専門に発信。キャリアアドバイザーとして医療従事者の転職支援に携わり、求人事業の立ち上げ・運営にも携わったメンバーが、現場で得たリアルな知識をもとに執筆・監修しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました