「介護の夜勤専従パートって月収いくらもらえるの?」「月8回と10回では手取りがどれくらい変わる?」
夜勤専従パートは少ない出勤日数で効率よく稼げる働き方として注目されていますが、勤務回数や夜勤の種類(8時間・16時間)で月収に大きな差が出ます。
この記事では、8時間夜勤・16時間ロング夜勤それぞれの日給相場から勤務回数別の月収・手取りシミュレーション、正社員との比較、メリット・デメリット、さらに好条件の求人を見つけるコツまで2026年最新データで解説します。
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介護の夜勤専従パートとは?基本情報を整理
介護の夜勤専従パートとは、日勤を行わず夜勤帯のみをパート(非常勤)で担当する勤務形態です。常勤の夜勤専従が月の出勤回数を施設の規定で固定されるのに対し、パートは自分で出勤回数を調整しやすいのが特徴です。
夜勤専従パートの基本データ
- 勤務形態: 夜勤帯のみ(日勤なし)のパート・非常勤
- 夜勤の種類: 8時間夜勤(22:00〜翌7:00)または16時間ロング夜勤(16:00〜翌9:00)
- 月の出勤回数: 8〜12回が一般的(週2〜3回ペース)
- 16時間夜勤の施設導入率: 87.4%(介護施設全体)
- パート時給(深夜割増込み実質): 1,800〜2,000円相当
近年は介護業界の人手不足(有効求人倍率3.97倍)を背景に、夜勤帯の人員確保が難しくなっています。そのため、パートでも夜勤専従の求人は増加傾向にあり、好条件の案件も見つかりやすくなっています。
出典: 厚生労働省 社会保障審議会(2025年5月公表)
8時間夜勤と16時間ロング夜勤の違い
夜勤専従パートの求人には、大きく分けて8時間夜勤と16時間ロング夜勤の2パターンがあります。
| 項目 | 8時間夜勤 | 16時間ロング夜勤 |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 22:00〜翌7:00(実働7〜8時間) | 16:00〜翌9:00(実働14〜15時間) |
| シフト体制 | 3交替制に多い | 2交替制に多い(施設導入率87.4%) |
| 日給相場 | 18,000〜25,000円 | 21,000〜35,000円 |
| 仮眠 | 基本なし | 約2時間の仮眠あり(施設による) |
| 深夜割増の対象時間 | 全時間(22:00〜翌5:00)が対象 | 22:00〜翌5:00の約7時間が対象 |
| 月の出勤回数目安 | 10〜15回 | 8〜10回 |
16時間ロング夜勤は1回の拘束時間が長い分、1回あたりの日給が高く、月の出勤回数が少なくて済むのが最大のメリットです。一方、8時間夜勤は身体への負担が比較的軽く、深夜帯すべてに割増賃金が適用されるため、時間効率を重視する方に向いています。
【日給相場】8時間夜勤 vs 16時間ロング夜勤
夜勤専従パートの月収を計算するうえで、まず日給の相場を把握しておきましょう。資格の有無と夜勤の種類で、1回あたりの日給は大きく変わります。
| 資格 | 8時間夜勤(日給) | 16時間ロング夜勤(日給) |
|---|---|---|
| 無資格 | 18,000〜20,000円 | 21,000〜26,000円 |
| 初任者研修 | 19,000〜22,000円 | 23,000〜28,000円 |
| 実務者研修 | 20,000〜23,000円 | 25,000〜30,000円 |
| 介護福祉士 | 22,000〜25,000円 | 28,000〜35,000円 |
出典: きらケア(2026年3月取得)/ きらケア 夜勤専従特集
介護福祉士の16時間ロング夜勤では、1回あたり28,000〜35,000円が相場です。高額案件では1回35,000円を超えるものもあり、月10回勤務で月収35万円に達するケースもあります。
日給の内訳(16時間ロング夜勤の場合)
日給がどのように構成されているか、介護福祉士を例に分解してみましょう。
介護福祉士・16時間ロング夜勤の日給内訳(例)
- 基本時給: 1,400円 × 16時間 = 22,400円
- 深夜割増(25%): 1,400円 × 0.25 × 7時間(22:00〜5:00)= 2,450円
- 夜勤手当: 7,000円(施設ごとに異なる)
- 合計日給: 約31,850円
日給の高さのカギは深夜割増(25%以上の上乗せ)と施設独自の夜勤手当の二重加算にあります。同じ時給でも夜勤手当が高い施設を選べば、日給は数千円単位でアップします。
介護職全体の年収データについて詳しくは「介護職の年収・給料の実態」で解説しています。
【勤務回数別】月収・手取りシミュレーション
ここからは勤務回数別(月8回・10回・12回)に月収と手取りをシミュレーションします。16時間ロング夜勤を基準に、資格別の月収を一覧にしました。
16時間ロング夜勤 × 勤務回数別シミュレーション
| 資格 | 日給(想定) | 月8回 | 月10回 | 月12回 |
|---|---|---|---|---|
| 無資格 | 23,000円 | 184,000円 手取り約147,000円 | 230,000円 手取り約184,000円 | 276,000円 手取り約221,000円 |
| 初任者研修 | 25,500円 | 204,000円 手取り約163,000円 | 255,000円 手取り約204,000円 | 306,000円 手取り約245,000円 |
| 実務者研修 | 27,500円 | 220,000円 手取り約176,000円 | 275,000円 手取り約220,000円 | 330,000円 手取り約264,000円 |
| 介護福祉士 | 31,000円 | 248,000円 手取り約198,000円 | 310,000円 手取り約248,000円 | 372,000円 手取り約298,000円 |
出典: きらケア(2026年3月取得)をもとに筆者試算 / 手取りは額面×0.8の概算
介護福祉士が月10回勤務すると月収31万円・手取り約24.8万円。月12回まで増やせば月収37.2万円に達し、正社員の平均月収(約35万円)を上回る水準です。
8時間夜勤 × 勤務回数別シミュレーション
| 資格 | 日給(想定) | 月10回 | 月12回 | 月15回 |
|---|---|---|---|---|
| 無資格 | 19,000円 | 190,000円 手取り約152,000円 | 228,000円 手取り約182,000円 | 285,000円 手取り約228,000円 |
| 初任者研修 | 20,500円 | 205,000円 手取り約164,000円 | 246,000円 手取り約197,000円 | 307,500円 手取り約246,000円 |
| 介護福祉士 | 23,500円 | 235,000円 手取り約188,000円 | 282,000円 手取り約226,000円 | 352,500円 手取り約282,000円 |
8時間夜勤は1回の日給が低い分、16時間夜勤と同等の月収を得るには出勤回数を1.5倍程度に増やす必要があります。身体への負担とのバランスを考えて選びましょう。
月収アップの具体的なイメージ
- 月8回 → 月10回に2回増やすだけで月収+約5〜6万円
- 無資格 → 介護福祉士の資格を取るだけで同じ回数で月収+約6〜8万円
- 特養(夜勤手当8,700円)→ 老健(12,900円)に移るだけで月10回で+約4.2万円
年収を上げる具体的な方法は「介護士の年収を上げる方法」でさらに詳しく解説しています。
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夜勤手当の相場と施設別の違い
夜勤専従パートの月収を大きく左右するのが施設ごとの夜勤手当です。日本医労連の2023年調査による2交替制1回あたりの夜勤手当を見てみましょう。
| 施設種別 | 夜勤手当(1回) | 月10回の年間手当 | ワンオペ率 |
|---|---|---|---|
| 介護老人保健施設(老健) | 12,900円 | 154万8,000円 | 低め(看護師常駐) |
| 小規模多機能型居宅介護 | 10,000円 | 120万円 | 100% |
| 特別養護老人ホーム(特養) | 8,700円 | 104万4,000円 | 中程度 |
| グループホーム | 8,200円 | 98万4,000円 | 100% |
老健の夜勤手当は1回あたり12,900円で最高水準。グループホームとの差は1回4,700円で、月10回×12ヶ月に換算すると年間56万4,000円の差です。同じ夜勤専従パートでも施設選びだけで年収が大きく変わります。
一般的な介護職の夜勤手当の相場は1回5,000〜7,000円ですが、夜勤専従の場合は人材確保のため上乗せされるケースが多く、7,000〜10,000円以上の求人も珍しくありません。
施設種別ごとの待遇差については「介護夜勤専従の年収の実態」でより詳しく比較しています。
正社員との比較 ── 給料・福利厚生・安定性
「パートと正社員、どちらが得なのか」は多くの方が気になるポイントです。主要な比較項目を表にまとめました。
| 項目 | 夜勤専従パート | 正社員(日勤+夜勤のシフト制) |
|---|---|---|
| 月収(介護福祉士) | 月10回: 約31万円 | 約35万円(常勤介護福祉士の平均) |
| 年収 | 約310〜390万円(回数による) | 約420万円 |
| ボーナス | なし(一部施設で寸志あり) | 年2回(平均2〜3ヶ月分) |
| 社会保険 | 条件を満たせば加入可(週20時間以上等) | 完備 |
| 退職金 | なし | あり(勤続3年以上が多い) |
| 有給休暇 | あり(勤務日数に応じた比例付与) | フル付与 |
| 昇給 | なし〜年数十円/時給 | 年1回(処遇改善加算で上昇傾向) |
| 勤務日数 | 月8〜12回(自由度高い) | 月20〜22日(シフト固定) |
| 出勤の自由度 | 高い(回数調整可能) | 低い(シフト制で調整しにくい) |
出典: 介護福祉士の常勤平均月収はきらケア(2026年3月取得)
年収面では正社員がボーナス分で30〜80万円ほど高くなります。しかし、正社員は月20日以上の出勤が必要なのに対し、夜勤専従パートは月10回の出勤で月収31万円を稼げます。時間あたりの収入効率はパートのほうが上です。
パートを選ぶべきケース
- Wワークや副業と両立したい
- 子育て・介護など家庭の事情で出勤日数を減らしたい
- 資格の勉強時間を確保したい
- 体力に合わせて勤務回数を調整したい
正社員を選ぶべきケース
- ボーナス・退職金で長期的な安定収入を確保したい
- 昇給・キャリアアップを目指したい
- 社会保険をフル活用したい
処遇改善の最新動向(2024年度2.5%ベースアップ、2025年度さらに2.0%ベースアップ)により、正社員の待遇は年々改善されています。長期的なキャリアを見据えるなら、パートで経験を積んでから正社員に切り替える方法も有効です。
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夜勤専従パートのメリット・デメリット
メリット5つ
1. 少ない出勤日数で高収入を得られる
月10回の出勤で月収26〜31万円を稼げるのが最大の魅力です。残り20日以上が自由時間になるため、時間効率を重視する人には最適な働き方です。
2. Wワーク・副業と両立しやすい
出勤日数が少ないため、日中に別の仕事をすることも可能です。他の介護施設でのダブルワークや、介護関連の副業(研修講師・記事執筆など)で収入源を複数化できます。
3. 日勤特有の業務がない
レクリエーションの企画・入浴介助・行事の準備といった日勤帯の業務は不要です。夜間は巡回・排泄介助・コール対応が中心で、業務内容がシンプルです。
4. 人間関係のストレスが少ない
夜勤帯は1〜2人体制。日勤のように多くのスタッフと関わることが少なく、人間関係のトラブルに巻き込まれにくいのが特徴です。介護職の離職理由1位は「人間関係(34.3%)」ですが、夜勤専従はそのリスクが低い働き方です。
5. 自分のペースで勤務回数を調整できる
パートの最大の強みは出勤回数の柔軟性です。体調や生活リズムに合わせて月8回にしたり、稼ぎたい月は12回に増やすといった調整が正社員より容易です。
デメリット4つ
1. ワンオペで全責任を負う場面がある
介護施設全体でワンオペ夜勤の割合は61.2%。グループホームや小規模多機能ではほぼ100%です。利用者の急変や転倒事故が起きた場合、一人で初動対応をしなければなりません。
2. ボーナス・退職金がない
パートにはボーナスや退職金が支給されない施設がほとんどです。月収ベースでは正社員に匹敵しても、年収では30〜80万円の差が出ます。
3. 昼夜逆転による体への負担
夜間勤務は体内時計(概日リズム)を乱すリスクがあり、睡眠障害・慢性的な倦怠感・胃腸の不調を訴える夜勤従事者は少なくありません。特に40代以降は回復力が落ちるため、自分の体力と相談する必要があります。
4. 社会生活とのズレが生じる
平日夜〜朝の勤務のため、家族や友人と生活時間帯が合いにくくなります。子育て中の場合は、保育園の送り迎えやイベント参加が難しくなることもあります。
向いている人・向いていない人の特徴
夜勤専従パートが向いている人
- 夜型の生活リズムが得意 ── もともと夜更かしが苦にならず、朝方に眠るサイクルに適応しやすい
- 少ない出勤日数で効率よく稼ぎたい ── 日勤のフルタイムより自由時間を重視する
- Wワークや資格の勉強と両立したい ── 日中の時間を別の活動に使いたい
- 一人で黙々と仕事をするのが好き ── 少人数体制で自分のペースで業務を進めたい
- 日勤の人間関係やレク・行事が苦手 ── 業務がシンプルな環境を好む
- 変則シフト(早番→遅番→夜勤)より固定シフトのほうが合う ── 体内リズムを安定させたい
夜勤専従パートが向いていない人
- 体力に自信がない・40代後半以降 ── 夜勤は回復力が落ちると続けにくい
- 家族と生活時間を合わせたい ── 特に子育て中は時間帯のズレがストレスになる
- 一人で判断するのが苦手 ── ワンオペ夜勤では急変対応を一人で行う場面がある
- ボーナス・退職金など長期的な安定を重視する ── パートの待遇面は正社員に劣る
- 未経験・無資格でいきなり夜勤から始めたい ── 夜勤はワンオペが多く即戦力が求められる
未経験から介護業界に入る方法については「介護職に未経験から転職する方法」で詳しく解説しています。
好条件の夜勤専従パート求人の探し方
夜勤専従パートで月収を最大化するには、求人の探し方がカギです。以下の3つのルートを活用しましょう。
1. 介護専門の転職エージェントを活用する(最もおすすめ)
夜勤手当や処遇改善加算の詳細は求人票だけでは分かりにくいことが多いです。介護専門のエージェントなら、施設ごとの夜勤手当の実額・ワンオペ率・仮眠の有無といった「中の情報」を事前に教えてもらえます。
転職エージェントで確認すべきポイント
- 夜勤手当の金額(施設によって5,000〜13,000円の幅がある)
- 処遇改善加算の取得区分(加算Iが最も手厚い)
- ワンオペかどうか、夜勤帯の人員体制
- 仮眠の有無と時間(16時間夜勤の場合)
- パートから正社員への切り替え制度の有無
2. ハローワーク・求人サイトを併用する
ハローワークは地域密着の求人が充実しており、地元の中小規模の施設の求人が見つかりやすいです。大手求人サイトと併用することで、選択肢を広げられます。
3. 複数の施設を比較して条件交渉する
夜勤専従パートは人材確保が難しい施設が多いため、条件交渉に応じてもらえる可能性が高いのが特徴です。「他の施設の夜勤手当はこの金額でした」と伝えるだけで、手当を上乗せしてもらえるケースもあります。
求人選びのチェックリスト
- 夜勤手当の金額は8,000円以上か?
- 処遇改善加算Iを取得しているか?
- 夜勤帯の人員体制(ワンオペ or 2人以上)
- 仮眠時間は確保されているか?
- 16時間ロング夜勤か8時間夜勤か?
- 交通費・食事補助の有無
- パートから正社員への登用実績
介護福祉士の資格手当の詳細は「介護福祉士の資格手当の相場」をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
まとめ
この記事のポイント
- 8時間夜勤の日給は18,000〜25,000円、16時間ロング夜勤は21,000〜35,000円が相場
- 介護福祉士が16時間夜勤を月10回こなせば月収約31万円・手取り約24.8万円
- 夜勤手当は施設によって1回5,000〜13,000円の幅があり、施設選びで年収50万円以上の差がつく
- パートはボーナス・退職金がない分、年収では正社員より30〜80万円低くなるが、時間効率は高い
- 好条件の求人を見つけるには介護専門の転職エージェントの活用が最も効果的
夜勤専従パートは少ない出勤日数で効率よく稼げる働き方です。月収を最大化するには、資格取得(特に介護福祉士)と夜勤手当の高い施設選びが重要です。
「今の施設の夜勤手当が相場より低い」「もっと好条件の求人を探したい」という方は、介護専門の転職サービスで夜勤手当・処遇改善加算の条件を比較してみてください。
あわせて、介護夜勤専従の年収全般については「介護夜勤専従の年収の実態」も参考になります。以下のサービスでは、業界に特化した無料の転職相談が可能です。
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介護施設の求人を掲載。
勤務条件や施設の雰囲気を事前に確認できる。



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