薬剤師の副業おすすめ10選|在宅でできる仕事と収入アップの方法を解説【2026年版】

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薬剤師が在宅で副業をするイメージ

「薬剤師の資格を活かして、自宅で副収入を得たい」「本業の年収が頭打ちで、収入アップの方法を探している」。こうした声が増えています。

厚生労働省のデータによると、薬剤師の平均年収は約599万円(賃金構造基本統計調査・2025年)。しかし、職場によっては400万円台にとどまるケースも少なくありません。一方で、2024年以降の「働き方改革」の進展と兼業解禁の流れにより、副業で月3〜10万円の収入を得ている薬剤師が増加しています。

本記事では、薬剤師が在宅でできる副業おすすめ10選を、月収目安・始め方・注意すべき法的ポイントとともに解説します。

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薬剤師が副業を始める背景

年収の伸び悩みと職場間格差

薬剤師全体の平均年収は約599万円(厚労省データ)ですが、これは管理薬剤師やベテランを含む数値です。求人ベースの実態調査では約498万円(ジョブメドレー・2025年調査)と100万円近い開きがあります。

特に病院薬剤師の平均年収は約380万円と最も低水準で、調剤薬局でも450〜500万円にとどまるケースが大半です。6年間の薬学部教育と国家試験を経ているにもかかわらず、年収面では「期待ほど高くない」と感じている薬剤師は少なくありません。

出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和5年)ジョブメドレー(2025年)

年収の詳細データについては「薬剤師の平均年収データ」、年収が上がりにくい構造的な要因は「薬剤師の年収が低い理由」で解説しています。

兼業・副業解禁の流れ

2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表して以降、副業を認める企業・医療機関は年々増加しています。2024年には大手調剤薬局チェーンの一部が副業を正式に解禁し、「本業+α」で収入を最適化する働き方が薬剤師の間でも広がりつつあります。

薬剤師は副業に有利な3つの理由

  • 国家資格による専門知識が、ライティング・監修・コンサルなど幅広い副業に直結する
  • 薬機法・医薬品の知識はヘルスケア産業全体で需要が高い
  • シフト制の職場が多く、まとまった空き時間を確保しやすい

在宅でできる副業おすすめ10選

薬剤師の在宅副業の種類を示すイメージ

薬剤師の資格・知識を活かせる在宅副業を、難易度と月収目安とともに紹介します。

1. 医療メディアライター

月収目安:3〜10万円|難易度:低〜中

健康・医療系のWebメディアで記事を執筆する仕事です。「薬剤師ライター」として薬の効果・副作用の解説記事、OTC医薬品の比較記事などを書きます。クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス)で案件を探すのが一般的です。

薬剤師資格を持つライターは希少なため、文字単価2〜5円(一般ライターの2〜3倍)で受注できるケースが多いです。月に3〜5本の記事(各3,000〜5,000字)を納品すれば、月3〜10万円の収入になります。

2. メディカルライティング(学術系)

月収目安:5〜15万円|難易度:中〜高

製薬企業やCROから依頼される医学論文の翻訳補助、治験関連文書の作成補助、添付文書のドラフト作成などの仕事です。医療メディアライターよりも専門性が高く、単価も高くなります。

英語力がある場合はさらに単価が上がり、1案件あたり5〜20万円になることもあります。製薬企業での勤務経験やCRC/CRA経験がある薬剤師は特に有利です。

3. 薬事コンサルタント

月収目安:5〜20万円|難易度:中〜高

健康食品・化粧品メーカー、ヘルスケア系スタートアップに対して、薬機法に基づく広告表現チェックや商品企画のアドバイスを行います。「この表現は薬機法的にOKか?」という判断ができる人材は、Web広告業界・EC業界で強く求められています。

Zoomでの打ち合わせと書面レビューが中心なので完全在宅で可能です。月に数件のコンサルティング案件をこなせば、月5〜20万円の収入が見込めます。

4. オンライン服薬指導

月収目安:3〜8万円|難易度:低〜中

2020年の薬機法改正でオンライン服薬指導が恒久化され、2022年以降は対面とオンラインの要件が統一されました。自宅からオンラインで患者に服薬指導を行う仕事は、薬剤師免許を直接活かせる副業です。

オンライン服薬指導のプラットフォーム(SOKUYAKU、curonお薬サポート等)に登録し、空き時間に対応する形が一般的です。1回あたりの報酬は1,500〜3,000円程度で、週に数回対応すれば月3〜8万円になります。

注意:オンライン服薬指導は「薬剤師としての業務」に該当するため、管理薬剤師は原則として他の薬局での兼務ができません(薬機法第7条)。管理薬剤師以外の薬剤師が対象となります。

5. 医薬品・健康食品の監修業務

月収目安:2〜8万円|難易度:低

Webメディアやアフィリエイトサイトに掲載される健康系記事の「薬剤師監修」を行う仕事です。記事の医学的・薬学的な正確性をチェックし、監修者として名前とプロフィールが掲載されます。

1記事あたりの監修料は5,000〜20,000円が相場です。記事を読んでチェックリストに基づき修正指示を出すだけなので、1記事あたり30分〜1時間程度で完了します。月に5〜10件の監修で2〜8万円の収入です。

6. 医療系翻訳

月収目安:3〜12万円|難易度:中〜高

英語の医学論文や添付文書、治験プロトコルの日本語訳(または逆)を行います。薬学の専門知識と英語力の両方が求められるため参入障壁が高い分、翻訳単価は一般翻訳の1.5〜2倍(1ワードあたり15〜25円)です。

翻訳会社への登録やクラウドソーシング経由で案件を受注します。TOEIC 800点以上、または留学経験がある薬剤師に適しています。

7. 健康相談・セカンドオピニオン

月収目安:1〜5万円|難易度:低

オンラインで一般の方から健康や薬に関する相談を受ける仕事です。ココナラ、タイムチケットなどのスキルシェアプラットフォームで「薬剤師による健康相談」としてサービスを出品します。

1回30分〜60分の相談で2,000〜5,000円程度が相場です。本業の患者対応スキルがそのまま活かせるため、始めるハードルは低い副業です。

8. ブログ・アフィリエイト

月収目安:0〜10万円以上(軌道に乗るまで3〜6ヶ月)|難易度:中

薬剤師としての知識を活かし、OTC医薬品のレビュー、薬剤師の転職体験談、資格勉強法などのブログを運営します。アクセスが集まれば、アフィリエイト広告やGoogleアドセンスによる収益が期待できます。

初期投資はサーバー代(月1,000円程度)のみですが、収益化までに時間がかかる点がデメリットです。ただし、一度軌道に乗れば半自動的に収入が入る「資産型」の副業になります。

9. Webデザイン・動画編集

月収目安:3〜15万円|難易度:中〜高

薬剤師の資格と直接関係はありませんが、医療系クリニックや薬局のWebサイト制作・動画制作は、薬学知識がある人のほうが「何を伝えるべきか」がわかるため差別化できます。

Webデザインは月1〜2件の案件で月3〜10万円、動画編集はYouTube動画1本あたり5,000〜30,000円が相場です。UdemyやYouTubeの無料教材でスキル習得が可能です。

10. 薬学生向けオンライン家庭教師

月収目安:2〜6万円|難易度:低

薬学部の学生に対して、国家試験対策や大学の試験勉強をオンラインで指導する仕事です。マナリンクやストアカなどのプラットフォームで講師登録できます。

時給は2,000〜4,000円が相場で、週に2〜3コマ(各60〜90分)を担当すれば月2〜6万円の収入になります。教えることで自分の知識の復習にもなるメリットがあります。

副業の月収目安一覧

10種類の副業を月収・難易度・必要スキルで比較します。

副業月収目安難易度必要スキル
医療メディアライター3〜10万円低〜中文章力、薬学知識
メディカルライティング(学術系)5〜15万円中〜高英語力、論文知識
薬事コンサルタント5〜20万円中〜高薬機法、マーケ知識
オンライン服薬指導3〜8万円低〜中薬剤師免許、PC環境
監修業務2〜8万円薬学知識、チェック力
医療系翻訳3〜12万円中〜高英語力(TOEIC 800+)
健康相談1〜5万円コミュニケーション力
ブログ・アフィリエイト0〜10万円以上SEO、ライティング
Webデザイン・動画編集3〜15万円中〜高デザイン/編集スキル
薬学生向け家庭教師2〜6万円国試対策の知識

おすすめの組み合わせ

「監修業務」+「医療メディアライター」は相性が良い組み合わせです。監修で得たメディアとのつながりからライティング案件を紹介されるケースが多く、合計で月5〜15万円の安定収入を目指せます。

現在の年収に不満がある場合は、副業だけでなく転職による年収アップも有力な選択肢です。職場別の年収差は100〜300万円に及ぶため、「薬剤師の職場の種類と特徴」を参考に比較してみてください。

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副業で注意すべき法的ポイント

薬剤師の副業に関する法的注意点のイメージ

薬機法(旧薬事法)に関する注意

薬剤師が副業で医薬品・健康食品に関する情報発信やコンサルティングを行う場合、薬機法の広告規制に注意が必要です。

  • 虚偽・誇大広告の禁止(薬機法第66条):「必ず治る」「副作用なし」などの表現はNG
  • 未承認医薬品の広告禁止(薬機法第68条):日本未承認の医薬品を推奨する内容はNG
  • 健康食品の効能表示:健康食品に医薬品的な効能を謳うと薬機法違反になる可能性あり

ライティングや監修の際は、「このサプリメントで○○が治る」ではなく「○○の栄養素が含まれており、△△の機能が報告されている(機能性表示食品の場合)」のように、科学的根拠に基づく表現を使いましょう。

守秘義務の遵守

薬剤師には「正当な理由なく業務上知り得た秘密を漏らしてはならない」という守秘義務(刑法第134条)があります。副業で記事を書いたり相談を受けたりする際に、本業で得た患者情報を流用することは法律違反です。

具体的にNGな行動

  • ブログに「本業で対応した患者さんのケース」を個人が特定できる形で書く
  • 健康相談サービスで本業の処方データを引用する
  • メディアライティングで勤務先の内部情報を記事に使う

「事例」として書く場合は、個人が特定されないよう十分に一般化・匿名化する必要があります。

管理薬剤師の兼務制限

薬機法第7条により、管理薬剤師は原則として他の薬局・店舗の薬事業務を兼務できません。そのため、管理薬剤師がオンライン服薬指導の副業を行う場合は、都道府県知事の許可が必要になる場合があります。

一方で、ライティング・監修・コンサルティングなどは「薬局の管理業務」には該当しないため、管理薬剤師でも問題なく行えます。

副業禁止の病院・薬局での対応策

就業規則を確認する

まず確認すべきは勤務先の就業規則です。「副業全面禁止」なのか「届出制(許可制)で副業可能」なのかで対応が変わります。

就業規則の記載対応策
副業全面禁止転職を検討するか、資格取得・スキルアップに時間を使う
届出制(許可制)上司に相談し、正式に届出を提出する
記載なし人事部門に確認。記載がない場合は原則自由だが、確認が安全
競業避止義務あり同業他社での副業はNG。ライティングやコンサルなど異業種副業を検討

副業NGの職場でもできること

副業が禁止されている場合でも、以下の方法で将来の収入アップに備えることができます。

  • 認定薬剤師の取得:研修認定薬剤師、在宅薬剤師認定など。資格手当で月1〜2万円アップ
  • スキル習得:ライティング、Webデザイン、英語力。副業解禁時にすぐ始められる
  • 投資による資産運用:株式投資・iDeCo・つみたてNISAは「副業」に該当しない
  • 副業OKの職場への転職:副業を含めた総収入で比較検討する

副業OKの薬局への転職を考えている場合は「薬剤師の転職タイミング」や「薬剤師向け転職エージェントの比較」も参考にしてください。

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確定申告の基礎知識

副業収入が20万円を超えたら確定申告が必要

会社員(給与所得者)として本業で働きながら副業をしている場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です(所得税法第121条)。

「収入」と「所得」の違い

「所得」=「収入」ー「必要経費」です。例えば、副業のライティングで年間30万円の収入があっても、PC購入費・通信費・参考書代などの経費が12万円あれば、所得は18万円となり確定申告は不要です(住民税の申告は別途必要)。

経費として認められるもの

経費の種類具体例注意点
通信費インターネット回線、スマホ代副業で使用した割合のみ按分計上
消耗品費PC、モニター、キーボード10万円未満は一括計上。以上は減価償却
書籍・資料費医薬品集、専門書、論文購入費副業に直接関係するもののみ
研修費Webライティング講座、デザインスクール受講料領収書を保存
家賃(按分)自宅の一部を作業スペースとして使用使用面積と時間で按分(例:全体の10〜20%)

青色申告のメリット

副業が継続的な事業として認められる場合、開業届と青色申告承認申請を提出することで最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。年間の副業所得が100万円を超えるレベルになったら、青色申告への切り替えを検討しましょう。

住民税の申告に注意

副業所得が20万円以下で確定申告が不要でも、住民税の申告は必要です。また、住民税を「普通徴収(自分で納付)」にしないと、住民税額の変動から勤務先に副業が知られる可能性があります。確定申告書の「住民税に関する事項」で「自分で納付」を選択してください。

よくある質問

Q

薬剤師が副業で最も稼ぎやすいのはどれですか?

A

短期的に最も稼ぎやすいのは「薬事コンサルタント」と「メディカルライティング(学術系)」です。月5〜20万円の収入が見込め、薬剤師の専門性が直接活きます。ただし、案件獲得には実績の積み上げが必要なため、まずは「監修業務」や「医療メディアライター」から始めて実績を作るのがおすすめです。

Q

管理薬剤師でも副業はできますか?

A

管理薬剤師は薬機法第7条により他の薬局・店舗での薬事業務の兼務が制限されています。そのため、オンライン服薬指導などの「薬剤師業務」は原則NGですが、ライティング・監修・コンサルティング・ブログ運営など薬局業務に該当しない副業は問題なく行えます。

Q

副業していることが職場にバレることはありますか?

A

最も多いバレるパターンは住民税の変動です。副業で収入が増えると住民税額が上がり、特別徴収(天引き)で勤務先に通知されます。確定申告時に住民税を「普通徴収(自分で納付)」に設定すれば、勤務先への通知を回避できます。ただし、自治体によっては普通徴収を選択できない場合もあるため、事前に市区町村の窓口に確認しましょう。

Q

副業未経験でも始められますか?

A

はい、始められます。最もハードルが低いのは「監修業務」と「健康相談」です。監修は記事を読んで正確性をチェックするだけで、1件あたり30分〜1時間。特別なスキルは不要で、薬剤師としての基本知識があれば対応できます。クラウドソーシングサイトやココナラに登録するところから始めてみてください。

Q

副業と転職、どちらが収入アップに効果的ですか?

A

状況によります。病院薬剤師(年収380万円)から調剤併設型ドラッグストア(年収547万円)への転職なら、年収が150万円以上アップする可能性があります。これは副業で月10万円以上を安定的に稼ぐよりハードルが低いです。一方で、現在の職場に満足しているなら、副業で月3〜10万円を上乗せするほうが現実的です。「薬剤師の年収が低い理由」も参考にしてください。

まとめ:薬剤師の在宅副業で収入アップを実現する

  • 薬剤師の平均年収は約498〜599万円だが、職場によっては380万円台。副業で月3〜10万円の上乗せが現実的
  • 在宅でできる副業は「ライター」「監修」「コンサル」「オンライン服薬指導」など、薬剤師資格を活かせるものが豊富
  • 管理薬剤師は薬事業務の兼務に制限あり。ライティング・監修・コンサルなら問題なし
  • 薬機法と守秘義務は必ず遵守。誇大表現や患者情報の流用はNG
  • 副業所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要。住民税は「普通徴収」を選択
  • 副業より転職のほうが年収アップ幅が大きいケースもある。両方を比較検討するのがベスト
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ナースリー編集部
ナースリー編集部 転職支援のプロが監修

看護師・介護士・薬剤師など医療・ヘルスケア領域の転職情報を専門に発信。キャリアアドバイザーとして医療従事者の転職支援に携わり、求人事業の立ち上げ・運営にも携わったメンバーが、現場で得たリアルな知識をもとに執筆・監修しています。

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