薬剤師の平均年収はいくら?年代別・職場別・地域別データを徹底比較【2026年版】

転職ガイド
薬剤師の年収イメージ

「東京の薬剤師の平均年収は全国44位(約508万円)」——厚労省データを都道府県別に分析した結果です。「東京が一番稼げる」という一般職の常識は、薬剤師には当てはまりません。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(2025年)による薬剤師の平均年収は約599万円。ただし職場・年代・地域によって年収差は100〜300万円以上に広がります。職場別では病院(一般)約380万円〜・製薬会社720万円〜と約340万円の開きがあります。

この記事では、職場別・年代別・地域別のデータを一覧で比較し、転職で年収を上げる具体的な方法まで解説します。現職の年収水準を確認したい方・転職を検討中の薬剤師の方はぜひ参考にしてください。

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薬剤師の平均年収(全体データ)

公的データと求人ベースの年収

データソース平均年収月給(手当込み)ボーナス
厚労省 賃金構造基本統計調査(2025年)約599万円約43万800円約82万3,600円
ジョブメドレー 求人調査(2025年、1万5,471件)約498万円

出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和5年)ジョブメドレー(2025年)

なぜ2つの数字に差があるのか?

厚労省のデータは常勤・非常勤を含む在職者全体の賃金調査で、ジョブメドレーは求人票ベースの数値です。求人票は「提示給与」であり、実際の年収(手当・賞与込み)は異なります。また、厚労省データは薬局管理者・ベテランが多く含まれるため高めになる傾向があります。

他の医療職との年収比較

職種平均年収(目安)
薬剤師約498〜599万円
看護師約519万円
理学療法士・作業療法士約420〜450万円
介護福祉士約420万円
医療事務約280〜330万円

医療職の中では薬剤師・看護師が高水準です。ただし薬剤師は国家試験取得まで6年間の薬学部在学が必要であり、「高い」と単純には言えません。

年代別・経験年数別の年収推移

薬剤師の年収推移グラフのイメージ

年代別の平均年収

年代平均年収特徴
20〜24歳(初年度〜)約380〜387万円初任給ベース。職場による差が小さい
25〜29歳約387〜501万円職場による差が拡大し始める
30〜34歳約564万円管理薬剤師・専門資格で差がつく
35〜39歳約614万円ベテランとして評価が安定
40代約657万円(男性731万円)管理職・キャリアによって大きく分かれる
50代以降約600〜700万円管理薬剤師・役職者は700万円超も

出典:薬剤師のエナジーチャージ 薬+読(2025年)横浜薬科大学オウンドメディア(2025年)

男女別の年収差:男性薬剤師は女性薬剤師より平均約95万円高い傾向があります。要因は、産休・育休・復職後の時短勤務など、ライフイベントによる勤務形態の変化です。フルタイム勤務同士で比較すると差は小さくなります。

職場別の年収比較

主要な職場ごとの年収相場

職場平均年収夜勤土日向いている人
製薬会社(MR・研究職)720万〜800万円以上なし休み高収入・キャリア志向
調剤併設型ドラッグストア約547万円なし出勤あり収入重視・業務の幅を広げたい
調剤薬局(在宅業務あり)約512〜584万円なし基本なし患者との継続的な関係を築きたい
調剤薬局(在宅業務なし)約493〜530万円なし基本なし安定志向・専門性を深めたい
ドラッグストア(調剤なし)約520〜547万円なし出勤ありOTC販売も含め幅広く働きたい
病院(一般薬剤師)約380万円当直あり出勤あり高度医療・チーム医療に関わりたい
病院(主任・管理職)約500〜700万円管理的関与キャリアアップ志向

出典:ジョブメドレー(2025年)アポプラス薬剤師(2026年)、各転職メディア

※「在宅薬剤師」は職場タイプではなく業務スタイル
在宅薬剤師とは調剤薬局に雇用されながら、患者宅や介護施設への訪問業務を担当する薬剤師のことです。雇用主は調剤薬局であり、在宅業務の有無が年収差(約50〜90万円)に影響します。在宅業務に対応する薬剤師を求める求人は増加傾向にあります。

病院薬剤師は年収が低め、でもスキルは積める

病院薬剤師の年収は一般職で約380万円と最も低水準ですが、注射剤調製・抗がん剤調製・病棟業務など高度な薬学的ケアを経験できます。臨床薬剤師としての実績を積んでから、より高年収の職場への転職に活かすというキャリアパターンが存在します。

製薬会社・CROはなぜ高い?

製薬会社のMR(医薬情報担当者)は訪問件数・売上実績に連動する給与体系が多く、年収は成果次第で800万円超になることもあります。CRO(医薬品開発業務受託機関)は治験モニタリングなど専門性の高い業務で、経験を積むにつれて年収が上がりやすい職場です。ただし英語力・コミュニケーション能力が求められます。

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地域別の年収差|東京は44位の意外な現実

日本地図と薬剤師の地域別年収のイメージ

薬剤師の地域別年収は、一般的なビジネス職の「東京最強」とは異なる分布をしています。

都道府県別年収ランキング(上位・下位)

順位都道府県平均年収(目安)
1位広島県約706万円
2位秋田県約680万円
3位前後福井県・佐賀県など約660〜670万円
10位前後島根県・鳥取県など約640〜650万円
20位前後岩手県・山形県など約580〜620万円
44位東京都約508万円
45位前後神奈川県・埼玉県など約490〜510万円
最下位圏宮崎県・沖縄県など約450〜480万円

出典:ダイヤモンドオンライン 薬剤師年収ランキング / アポプラス薬剤師(2026年)

エリア別の年収傾向

エリア年収水準特徴
中国・四国高め(600〜710万円)広島・島根・鳥取など。薬剤師不足が特に顕著で全国上位が集中
東北・北陸高め(580〜680万円)秋田・福井など。人口減少地域で薬剤師の確保競争が激しい
九州まちまち(450〜670万円)佐賀は高水準・宮崎・沖縄は低め。県ごとに格差が大きい
近畿・東海中程度(500〜560万円)大阪・愛知など都市部では薬剤師が集まりやすく競争が高い
関東低め(480〜540万円)東京44位・神奈川45位前後。薬学部卒業者が集中し供給過多になりやすい

なぜ地方のほうが年収が高いのか

理由は薬剤師の偏在です。薬学部は都市部に集中しており、地方では薬剤師が不足しています。需要と供給の不均衡から、地方の薬局や病院は高い年収を提示して採用競争に勝とうとします。

  • 都市部:薬剤師が集中しやすい → 給与は市場相場に収束
  • 地方:薬剤師が不足している → 高給を提示しないと採用できない
  • 特に人口規模が小さい県ほど年収が高くなりやすい傾向

転職で地方勤務を選ぶメリット・デメリット
メリット:都市部より年収が50〜200万円高くなる可能性。生活コストが低く、実質的な可処分所得が上がる場合も。
デメリット:家族の転居が必要・都市部への復帰がしにくい場合がある。地域によっては専門的な求人が限られる。

薬剤師の年収を上げる方法

方法1:転職(最も即効性が高い)

調剤薬局から調剤併設型ドラッグストアへの転職で年収50〜100万円アップというケースは珍しくありません。病院薬剤師から調剤薬局・ドラッグストアへの転職も年収アップになりやすいです。

薬剤師の転職活動については薬剤師の職場・種類の比較ガイドもあわせてご覧ください。

まず何をするか:薬剤師専門の転職エージェントに無料登録し、「現職より年収が高い求人」が何件あるか確認するところから始めましょう。相場感を掴むだけでも、現職での給与交渉の武器になります。

方法2:管理薬剤師になる

管理薬剤師は薬局の薬剤師業務全体の監督責任を担い、一般薬剤師より月給で2〜5万円、年収で30〜60万円程度高くなるケースが多いです。要件は「薬剤師免許を持ち、一定の実務経験があること」(店舗による)。最短で入職後2〜3年で就任できる薬局もあります。

まず何をするか:現在の職場で管理薬剤師のポストに空きがあるかを確認し、意欲があることを上司に伝えてみましょう。空きがない・昇格が難しい場合は、管理薬剤師募集を積極的に出している調剤薬局チェーンへの転職も選択肢です。

方法3:認定薬剤師・専門薬剤師の資格取得

資格取得条件年収への影響
認定薬剤師(JPALS等)研修受講・単位取得一部薬局で手当支給(月1〜2万円程度)
在宅薬剤師認定在宅業務の実績・研修在宅業務加算に貢献。評価される職場が増加
がん専門薬剤師がん薬物療法の実務経験病院・専門施設での評価向上

まず何をするか:JPALS(日本薬剤師研修センター)のサイトで取得可能な研修プログラムを確認しましょう。在籍中の薬局が研修費補助を出しているかも同時に確認しておくと、費用ゼロで取得できるケースがあります。

方法4:在宅医療・電子処方箋対応のスキルを身につける

2025年以降、在宅医療の拡大と電子処方箋の全国普及が進んでいます。在宅業務・服薬フォロー・電子処方箋に対応できる薬剤師は採用側から高評価を受けており、これらのスキルを持つことで転職時の条件交渉が有利になります。

まず何をするか:在宅業務対応薬局への転職を視野に入れつつ、服薬フォローや電子処方箋に対応した業務フローを把握しておきましょう。採用面接で「在宅業務への対応意欲」を具体的に示せると、年収交渉でも優位に立てます。

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よくある質問

Q

薬剤師の初任給(新卒)はいくらですか?

A

初年度の年収は約380万円が相場です。月給では23〜26万円程度(ドラッグストアは若干高め)。薬学部6年間の学費を考えると、初任給の水準は医学部卒(医師)より低いですが、一般職より高いです。

Q

調剤薬局とドラッグストアはどちらが年収が高いですか?

A

平均では調剤併設型ドラッグストアのほうが約547万円と、調剤薬局(約493〜584万円)と同等〜やや高い傾向があります。ただしドラッグストアは土日出勤・立ち仕事・業務の多様さが求められる分、負担も大きいです。年収だけでなく働き方も含めて判断することが重要です。

Q

地方に転職すると年収は上がりますか?

A

薬剤師が不足している地方では、年収が都市部より50〜200万円高くなるケースがあります。ただし、生活コストや家族の状況も考慮が必要です。転職前に「提示年収」「生活費」「家族の同意」の3点を整理してから判断しましょう。

Q

薬剤師の有効求人倍率は今どのくらいですか?

A

2024年時点で約3.14倍(厚労省 職業安定業務統計)。売り手市場ではありますが、薬剤師数の増加と薬局数の飽和により、かつての「どこでも即就職できる」状況は変わりつつあります。特に都市部では競争が高まっています。

Q

薬剤師の年収アップに一番効果的な方法は何ですか?

A

最も即効性が高いのは転職です。特に病院薬剤師からドラッグストアや調剤薬局への転職は年収100万円以上アップするケースもあります。管理薬剤師への昇格や在宅業務スキルの習得も中長期的に有効です。転職エージェントを使って市場価値を把握しながら動くのが現実的です。

Q

パート・派遣薬剤師の時給相場はいくらですか?

A

調剤薬局のパート薬剤師は時給1,800〜2,500円、ドラッグストアパートは1,600〜2,200円が相場です。派遣薬剤師はさらに高く、時給2,500〜3,500円程度になるケースもあります。ただし派遣は社会保険・賞与がないため、年収換算では正社員と大きく変わらないことも多いです。扶養範囲内での働き方を希望する場合は週3日・時給2,000円程度のパート求人が多く出ています。

Q

薬剤師と医師の年収差はどのくらいですか?

A

医師(勤務医)の平均年収は約1,200〜1,500万円で、薬剤師(約500〜600万円)とは600〜900万円以上の差があります。ただし医師は医学部6年+卒後研修2年以上と教育期間が長く、初期研修医の年収は400〜600万円程度とそれほど高くありません。薬剤師・医師ともに6年制の国家資格ですが、スタート後の年収上昇スピードに大きな違いがあります。

Q

薬剤師の生涯年収はいくらになりますか?

A

フルタイムで35〜40年勤務した場合、生涯年収は約2億〜2.5億円が目安です(厚労省データの平均年収599万円を基準として試算)。ただし、産休・育休・時短勤務期間がある場合は1.5億〜2億円程度になるケースもあります。管理薬剤師や製薬会社に転職した場合は2.5億円以上になる可能性もあり、「どこで働くか」の選択が生涯年収に数千万円単位で影響します。

まとめ:薬剤師の年収は「どこで働くか」で大きく変わる

  • 厚労省データでの平均年収は約599万円。求人ベースでは約498万円
  • 20代初年度で約380万円、30代で560〜614万円、40代で657万円が目安
  • 職場別では製薬会社が最高(720万円〜)、病院が最低(380万円〜)、ドラッグストア・薬局が中間
  • 東京都の薬剤師年収は全国44位(508万円)。地方のほうが高いケースが多い
  • 年収アップには転職・管理薬剤師就任・在宅スキルの習得が有効

職場や地域によって年収が大きく異なるため、「自分が何を優先するか」(年収・ワークライフバランス・スキルアップ)を決めてから転職先を選ぶことが重要です。以下のサービスでは、業界に特化した無料の転職相談が可能です。

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ナースリー編集部
ナースリー編集部 転職支援のプロが監修

看護師・介護士・薬剤師など医療・ヘルスケア領域の転職情報を専門に発信。キャリアアドバイザーとして医療従事者の転職支援に携わり、求人事業の立ち上げ・運営にも携わったメンバーが、現場で得たリアルな知識をもとに執筆・監修しています。

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