PR

薬剤師の転職で給料アップ|失敗する4パターンと総額で比べる7項目【2026年版】

年収・給料
記事内に広告が含まれています。

「転職すれば薬剤師の給料は上がるはず」と思って動いたのに、入社してみたら手取りが増えていなかった。そんな失敗は、求人票の月給だけを見て決めたときに起こりやすくなります。

厚生労働省の雇用動向調査(令和6年)では、転職で前職より賃金が増えた人は40.5%、減った人は29.4%でした(全職種)。薬剤師の平均年収は約599万円ですが、転職先の条件次第で上にも下にも動きます。

この記事では、給料が下がる4つのパターン、求人票を総額で比べる7項目、額面と時給換算の計算例、内定後の給与交渉の手順を解説します。これから転職先を比べる薬剤師の方に向けた内容です。

薬剤師が転職先の給与条件を比較している様子

本記事で紹介する転職先は非公開求人も多いため、業界特化の転職エージェントに登録しておくとスムーズです。

薬剤師の転職なら
薬剤師転職相談満足度96.5%
非公開の好条件求人を専門アドバイザーが紹介
ファルマスタッフ

日本調剤グループ運営。
薬剤師専門アドバイザーが転職を全力サポート。

無料で相談してみる 30秒で完了・しつこい勧誘なし

転職で薬剤師の給料は上がるのか

結論から言うと、転職すれば必ず上がるわけではありません。厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」では、転職入職者のうち賃金が前職より増えた人は40.5%、減った人は29.4%でした。増えた人のほうが多い一方、3割近くは減っています。

出典:労働新聞社「ピックアップ調査資料 令和6年 雇用動向調査(厚労省)」(原典は厚生労働省 雇用動向調査)

この数字は薬剤師に限らない全職種の値です。薬剤師は免許職で求人も多く、条件を選べる余地はありますが、薬局・ドラッグストア・病院で給与の仕組みが違うため、月給の高さだけで選ぶと見落としが出ます。

💡 この記事の考え方
給料アップは「額面の年収」「手当や賞与を含む総額」「働いた時間あたりの実質」の3段階で確かめます。年収を上げる方法そのもの(管理薬剤師・資格・副業)は、薬剤師の年収を上げる7つの方法で整理しています。

薬剤師の給料の相場

比べる土台として、まず相場を押さえます。厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」をもとにした集計では、薬剤師(10人以上の事業所)のきまって支給する現金給与額は月43万800円、年間賞与その他特別給与額は82万3,600円で、年収は約599万円です。

区分月の給与年間賞与年収
男女計(10人以上の事業所)43万800円82万3,600円約599万円
男性(一般労働者)47万2,500円84万1,200円約651万円
女性(一般労働者)39万5,800円80万8,800円約556万円

出典:ベネッセ「薬剤師の年収」、AXXIS「薬剤師の年収」(いずれも令和6年賃金構造基本統計調査を引用。2026年10月確認)

男女別の数字は短時間勤務を除く一般労働者が対象で、男女計の数字とは集計の範囲が違います。比べるときは同じ条件の数字どうしを使ってください。

求人データから見た職場別の相場は次のとおりです。

職場平均年収(求人ベース)給与面の特徴
製薬企業・CRO約720万円高水準。専門性・英語力が要る
調剤併設型ドラッグストア約547万円年収は高め。土日勤務や業務範囲が広い
在宅薬剤師約512万円需要が伸びている
調剤薬局約493万円安定。昇給幅は小さめ
病院(一般職)約380万円低めだが臨床経験を積める

出典:ジョブメドレー「薬剤師のリアルな年収」(2025年)

統計は実際に働く人の給与、求人ベースは募集時の提示額で、数字の出どころが違います。平均との差は目安として使い、実際の判断は個別の求人条件で行います。年代別・職場別の比較は薬剤師の平均年収の記事にまとめています。

薬剤師転職サービス
薬剤師転職面談完了で43,750円の高単価実績
専任アドバイザーが希望の職場を紹介
お仕事ラボ

薬剤師専門の転職支援サービス。
面談形式で希望に合った求人を紹介。

無料で相談してみる 面談無料・しつこい勧誘なし

転職しても給料が上がらない4つのパターン

年収アップを目的に転職したのに上がらない、あるいは下がるケースは、次の4つに分けると原因が見えます。

パターン1:月給だけを見て、賞与・手当・退職金を見落とす

月給が上がっても、賞与が少ない、薬剤師手当が基本給に含まれている、退職金制度がない、といった違いで年間の総額は逆転します。勤続が長い人は、転職で勤続年数がリセットされると退職金の見込みが減る点にも注意が必要です。

パターン2:固定残業代(みなし残業)が月給に含まれている

求人票の月給が高く見えても、一定時間分の残業代があらかじめ含まれていることがあります。基本給は現職より低く、残業が少なければ得をしない、というケースです。「年収アップの条件で転職したのに、初任給の手取りが月5万円下がった」という失敗例も報じられています。

出典:ファイナンシャルフィールド「求人票の『みなし残業代』を見落とすと大損するって本当?」

パターン3:提示された条件と実際の条件がずれる

面接で聞いた年収は「想定」で、入社後の労働条件通知書では基本給が低かった、賞与は「業績による」だけで実績が不明だった、というずれが起こります。口頭ではなく書面で確認することが対策です(次章のチェック表を参照)。

パターン4:現在の給与がすでに高く、上積みしにくい

管理薬剤師や、薬剤師不足の地域で高い手当をもらっている人は、同じ職種のままでは現職を上回る求人が少なくなります。逆に、病院から調剤薬局やドラッグストアへ移る人は業態の違いで年収が上がりやすい一方、仕事内容は大きく変わります。

⚠️ 40代以降は特に確認を
年代別の年収変化は転職で年収が下がった40代薬剤師の原因と維持する方法で詳しく解説しています。年収が低い理由の整理は薬剤師の年収が低い理由も参考になります。

求人票を総額で比べる7項目

転職先を比べるときは、月給ではなく年間の総額を同じ物差しにそろえます。次の7項目を現職と転職先で並べて書き出してください。

項目確認すること見落としの例
1. 基本給月額はいくらか月給の総額だけで比べる
2. 薬剤師手当・資格手当金額と、基本給に含まれるか手当込みの数字を基本給と誤解
3. 固定残業代(みなし残業)何時間分・いくら分か、超過分は別払いか残業が少ないと実質は減る
4. 賞与年間の支給月数と前年度の実績「業績による」だけで実績が不明
5. 退職金制度の有無、勤続年数の通算転職で勤続がリセットされる
6. 住宅手当・家族手当・交通費支給条件と上限借上社宅や通勤手当の差を無視
7. 年間休日・所定労働時間休日数、残業の実態、土日勤務の有無休日が減ると時給換算で下がる

総額は「(月の基本給+各種手当+固定残業代)×12+年間賞与」で出し、退職金は別枠で見ます。固定残業代を含む月給は、含まない場合の月給に直して比べるのがコツです。

内定時に書面で確認する項目

口頭の説明は記録に残りません。内定後、承諾の前に次の点を労働条件通知書または雇用契約書で確かめます。

  • 基本給の月額と、薬剤師手当・資格手当の内訳
  • 固定残業代の有無、含まれる時間数と金額、超過分の扱い
  • 賞与の支給回数・月数・算定期間(初年度の扱いも)
  • 昇給の有無と時期、退職金制度、試用期間中の条件
  • 年間休日、所定労働時間、勤務地(異動・転勤の有無)

確認の進め方に不安がある場合は、薬剤師専門の転職エージェントに相談する方法もあります。面談の流れは薬剤師の転職エージェント面談で紹介しています。

薬剤師の転職なら
薬剤師の転職を専任アドバイザーが支援
会員登録で希望に合う求人を紹介
メディウェル薬剤師

薬剤師資格者の転職を専任アドバイザーが支援。
会員登録で求人の紹介を受けられる。

額面アップと時給換算アップは別物

年収が上がっても、残業が増える、通勤が長くなる、休日が減ると、働いた時間あたりの実質は下がります。額面と時給換算を分けて比べるための計算例を示します。数字はすべて説明用の仮の例です。

項目現職(例)転職先(例)
月給(固定残業代込み)30万円36万円(固定残業40時間分を含む)
年間賞与80万円40万円
額面の年収440万円472万円(+32万円)
所定の月間労働時間160時間160時間
月の残業時間10時間40時間
通勤の増加分(往復1時間増×20日)0時間20時間
年間の拘束時間2,040時間2,640時間
時給換算約2,157円約1,788円(約369円減)

この例では額面は32万円増えましたが、残業と通勤が増えたぶん、時給換算では約17%下がります。計算式は「年収÷年間の拘束時間」で、拘束時間は「(所定時間+残業時間)×12+通勤の増加時間×12」です。通勤時間を入れるかは人によって考え方が分かれるので、自分が許せる条件を先に決めてから計算してください。

✅ 使い方
現職と転職先の「年収」「年間休日」「月の残業時間」「通勤時間」を並べ、額面と時給換算の両方で上がっているかを見ます。両方で上がっていれば、給与面では前向きに検討できます。残業の実態は、面接で「月平均の残業時間」を聞くのが確実です。

給料アップが見込める人・見込みにくい人

転職で給料が上がりやすいかどうかは、条件で分けられます。次の表で、自分の位置を確かめてください。

状況見込み理由と対応
病院から調剤薬局・ドラッグストアへ移る上がりやすい業態による相場差がある。仕事内容の変化も確認
薬剤師が少ない地域へ移る上がりやすい人手不足の地域は手当が厚いことがある。地方の年収事情を参照
管理薬剤師・認定資格・在宅経験がある上がりやすい経験を条件として示しやすい
現職がすでに高待遇(管理薬剤師・地方の高手当)上がりにくい同じ職種では上積みが限られる。総額と時給換算で比べる
働ける時間が限られる(時短・扶養内)上がりにくい時給は上がっても年収は伸びにくい。時給換算を重視
職歴が多い・短期離職が続いている上がりにくい提示額が下がる場合がある。理由を整理して面接へ
1年目・経験が浅い上がりにくい相場に大きな差がない。経験を積んでからのほうが交渉しやすい
50代で現年収が高く、希望額も高いずれが出やすい希望と提示のギャップが出やすい。条件の優先順位をつける

「上がりにくい」に当てはまっても、転職をやめる必要はありません。給料以外の条件(休日・残業・勤務地)を改善する転職もあります。時期の考え方は薬剤師の転職タイミングで解説しています。

薬剤師の給与条件を表で比較している様子

給与交渉の手順

給与交渉は内定が出てから承諾するまでの間に行うのが一般的です。次の5ステップで準備しておくと、条件を伝えやすくなります。

1
現年収と内訳を整理する

源泉徴収票と給与明細で、基本給・手当・賞与・残業代を分けて書き出します。現年収は交渉の根拠になります。

2
最低ラインと希望額を決める

「これ以下なら断る額」と「希望額」を先に決めます。額面だけでなく、前章の時給換算でも確かめます。

3
実績と経験を数字で示す

在宅の担当件数、管理薬剤師の経験、認定資格、後輩指導の人数など、数字で説明できる実績を用意します。

4
エージェント経由か、直接かを決めて伝える

転職エージェントを使う場合は、希望額と最低ラインを担当者に伝えます。条件調整をどこまで担うかは会社によって異なるので、登録時に確認しましょう。直接の場合は、内定後に「条件面で相談できるか」と切り出します。

5
合意した条件を書面で受け取る

口頭で合意しても、労働条件通知書に反映されていなければ意味がありません。内容を確認してから承諾します。

人手不足の地域や急募の求人では、条件を調整できる余地があることもあります。ただし、根拠のない上積みを求めると関係が悪くなる場合もあるため、実績を示して相談する形で伝えます。面接の準備は薬剤師の転職面接でよく聞かれる質問も役立ちます。

給与条件について面談している薬剤師

転職先を探す・比べる順番

求人は、業態ごとに相場と特徴が違います。次の記事で、気になる職場の給与の実態を確認してから絞り込むと、比較の精度が上がります。

条件をまとめて比べたい場合は、専門のエージェントに求人を並べてもらう方法があります。薬剤師向け転職エージェントのおすすめで、特徴を比較しています。

よくある質問

Q薬剤師は転職すると給料が上がりますか?
A必ず上がるわけではありません。厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、転職で賃金が増えた人は40.5%、減った人は29.4%でした(全職種)。月給だけでなく、賞与・手当・退職金・残業を含めた総額で比べることが大切です。
Q求人票の年収は、そのまま信じてよいですか?
A求人票の年収は想定額で、固定残業代や賞与の見込みが含まれていることがあります。内定後に労働条件通知書で、基本給・手当・固定残業代・賞与の内訳を確認してください。
Q給与交渉をすると内定が取り消されますか?
A根拠を示して相談する形であれば、それだけで取り消されることは多くありません。ただし、一方的に高い額を求めると条件が変わる可能性はあります。最低ラインと希望額を決め、実績を添えて伝えましょう。
Q時給換算はどのように計算しますか?
A年収を年間の労働時間(所定時間+残業時間)で割ります。通勤時間の増加も拘束時間として入れると、実質の差が分かります。本記事の例では、額面が32万円増えても時給換算は約369円下がりました。
Q給料が下がる転職でも、してよい場合はありますか?
Aあります。残業や通勤が減って時給換算で上がる場合、休日が増える場合、希望の経験を積める場合などです。額面が下がっても、時給換算と生活全体の負担を見て判断してください。

まとめ:薬剤師が転職で給料アップするために

  • 転職で賃金が増えた人は40.5%、減った人は29.4%(令和6年雇用動向調査・全職種)。必ず上がるとは限らない
  • 下がる原因は、賞与・手当・退職金の見落とし、固定残業代、条件のずれ、現年収が高いことの4パターン
  • 求人票は基本給・手当・固定残業代・賞与・退職金・住宅手当・休日の7項目を総額で比べる
  • 額面だけでなく時給換算でも比べ、条件は労働条件通知書で書面確認する
  • 給与交渉は内定後、現年収の根拠・最低ライン・実績を用意して行う

転職は、給料が上がるかどうかだけでなく、働き方とのバランスで決めるものです。まずは現職の総額と時給換算を書き出し、気になる求人と並べてみてください。条件を整理しながら進めたい方は、薬剤師専門のエージェントに相談して求人を比較するのも一つの方法です。以下のサービスでは、業界に特化した無料の転職相談が可能です。

好条件の薬剤師求人
薬剤師転職相談満足度96.5%
非公開の好条件求人を専門アドバイザーが紹介
ファルマスタッフ

職場の雰囲気や経営状況まで詳しく紹介。
条件面で妥協しない転職をサポート。

無料で相談する 30秒で完了・しつこい勧誘なし
ナースリー編集部
ナースリー編集部 転職支援のプロが監修

看護師・介護士・薬剤師など医療・ヘルスケア領域の転職情報を専門に発信。キャリアアドバイザーとして医療従事者の転職支援に携わり、求人事業の立ち上げ・運営にも携わったメンバーが、現場で得たリアルな知識をもとに執筆・監修しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました